第68回グラミー賞授賞式 多様性をたたえる

(VOVWORLD) - 第68回グラミー賞授賞式が現地時間2月1日、アメリカ・ロサンゼルスで開催され、世界の音楽地図における変化が改めて浮き彫りになりました。

授賞式の最大の注目点は、バッド・バニーが、全編スペイン語のアルバムで「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことです。英語以外の言語による作品が最高賞を獲得するのはグラミー賞史上初めてで、ラテン音楽の躍進と、国際的な音楽賞における文化的多様化の流れを象徴する節目とみられています。

ヒップホップ分野では、ケンドリック・ラマーが「レコード・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、第一線での存在感を改めて示しました。これは、ラップ・ヒップホップが周縁的なジャンルではなく、アメリカのみならず世界の現代音楽の中心の一角を担うようになっていることを示す結果といえます。

また、今回のグラミー賞では若い世代のアーティストの活躍も際立ちました。ビリー・アイリッシュが「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、デジタル時代の音楽環境の中で成長してきたアーティストが、個性と世界の聴衆との感情的なつながりを武器に評価を高めている流れがうかがえます。

さらに、今年はK-POP(ケーポップ)にとっても象徴的な前進となりました。このジャンルの楽曲が、グラミー賞で初めて受賞したことは、アジアの大衆文化の影響力が一段と高まっていること、そして国際エンターテインメントにおけるソフトパワーの重心が動いていることを示す出来事といえます。

式典で、第68回グラミー賞の主催者側を代表してダレン・クリス氏は、次のように述べました。

(テープ)

「本日ここに集い、あらゆる形の音楽をたたえられることは、本当に意義深いことです。ジャンルや出自、歩んできた道がどのようなものであっても、音楽には支え、癒やし、そしてつなぐという並外れた力が宿っています。音楽は私たちに共通の人間性を思い起こさせ、国境を越え、あらゆる違いに橋を架けてくれるのです」

グラミー賞は1959年に始まり、アメリカのレコーディング・アカデミーが主催する音楽賞で、音楽業界に顕著な貢献をしたアーティストらを顕彰するものです。

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