米テキサス洪水、死者80人に 被害拡大で大規模災害宣言
(VOVWORLD) - 被害が拡大する中で、トランプ大統領がニュージャージー州のゴルフ場に滞在していたことについては、対応の遅れを指摘する声が出る可能性もあります。
2025年7月5日、アメリカ・テキサス州で発生した洪水により倒れた木々を捉えた無人機からの映像(写真:REUTERS/Marco Bello) |
アメリカ南部テキサス州を襲った洪水は、6日で発生から3日目を迎え、CNNテレビによりますと、これまでに少なくとも80人の死亡が確認されました。沿岸警備隊のヘリコプターなどによる救助活動が続いていますが、行方不明者も数十人に上り、犠牲者はさらに増えるおそれがあります。
トランプ大統領は同日、SNSへの投稿で、テキサス州に大規模災害宣言を発令したと明らかにしました。必要な救助活動を行うとともに、「州や地元の指導者と緊密な連携を続ける」と強調しました。その後、東部ニュージャージー州で記者団に対し、11日にテキサス州を訪問する意向を示しました。
被害が拡大する中で、トランプ大統領がニュージャージー州のゴルフ場に滞在していたことについては、対応の遅れを指摘する声が出る可能性もあります。
洪水は4日早朝に発生しました。川の水位が急激に上昇し、濁流が家屋や車両などをのみ込んだということです。特に被害が深刻なカー郡では、川沿いでキャンプをしていた少女ら約750人のうち、10人以上が死亡、11人が行方不明となっています。
地元当局は、洪水発生時に避難命令を出していなかったことが明らかになりましたが、「短時間でこれほどの大雨になると予測することは困難だった」と説明しています。(時事通信)