米中会談の余地あり、USTR代表 レアアース規制巡り中国と協議へ
(VOVWORLD) - アメリカのグリア通商代表部(USTR)代表は、自身がベセント財務長官とともにマレーシアに向かい、中国政府当局者と会談する予定であることを明らかにしました。
2025年10月14日、中国・北京の中国地質博物館で展示された、希土類元素を含む鉱物の一種であるバストネサイトの標本(写真:REUTERS/Maxim Shemetov) |
アメリカのグリア通商代表部(USTR)代表は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談について、トランプ氏のスケジュールには依然として会談のための余地があると明らかにしました。ただし、来週韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて実施されるかどうかは、双方の決定に委ねられていると述べました。
グリア氏はCNBCとのインタビューで、自身がベセント財務長官とともにマレーシアに向かい、中国政府当局者と会談する予定であることを明らかにしました。中国によるレアアース(希土類)輸出規制に言及し、中国政府の「信じがたいほど強引」かつ「不均衡」な措置について協議すると述べました。
また、グリア氏は、中国のレアアース輸出規制が、ハイテク分野に必要な希土類の供給を継続するという両国当局者が数カ月前に交わした合意に違反しているとの見方を示しました。そのうえで、米中がより均衡の取れた貿易を行い、建設的な関係を構築するための「理想的な着地点」がなお存在すると述べました。
さらに、アメリカ企業を排除し、中国国内での過剰生産や供給過剰を招くような政策はアメリカに対して機能しないと指摘し、「もはやそのようなやり方は通用しない。別の道を模索する必要がある」と強調しました。米中間には緊張を緩和させる機会があるとの認識も示しました。
加えて、アメリカ産大豆やトウモロコシの輸入停止措置を含む農業問題についても、トランプ大統領らが中国側と協議する見通しであると述べました。(ロイター)