米国とメキシコ、移民抑制部会設立へ 記録的ペースで不法入国増

(VOVWORLD) -ブリンケン米国務長官は27日、訪問先のメキシコでロペスオブラドール大統領と会談し、メキシコを経由して米国を目指す移民を抑制するための作業部会の設立で一致しました。米紙ワシントン・ポストが報じました。
米国とメキシコ、移民抑制部会設立へ 記録的ペースで不法入国増 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)
キシコから米国への不法入国者数は記録的なペースで増加しており、2024年の米大統領選でも争点としての重要度が高まっています。
ブリンケン氏は会談後、X(ツイッター)への投稿で「前例のない非正規の移民の管理」など両国が共有する課題での協力を続ける姿勢を強調しました。一方、AP通信によりますと、ロペスオブラドール氏は米側に対し、国境管理の強化よりも中南米の移民送り出し国への支援強化が重要との考えを示しました。
来年の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領にとって、移民問題はアキレスけんの一つです。米税関・国境警備局によりますと、メキシコとの南西部国境を経由して拘束されたり退去させられたりした人は今年9月までの1年間で約247万人に上り、3年連続で過去最高を更新しました。連邦議会では、野党・共和党がウクライナへの支援を続ける条件として国境管理の強化や移民政策の厳格化を求めるなど、党派対立が激化しています。
今月24日にはベネズエラやハイチなど20カ国以上から集まった数千人の移民の集団がグアテマラとの国境に近いメキシコ南東部を出発し、徒歩で米国を目指して北上しています。また米CNNによりますと、メキシコ側の米国境付近で1万人以上がシェルターやキャンプなどで待機を続けているといいます。(mainichi.jp)

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