米国務長官、ガザ紛争「転移」リスク警告 イスラエルは戦闘継続強調
(VOVWORLD) -中東歴訪中のブリンケン米国務長官は7日、パレスチナ自治区ガザの紛争について、和平に向けた協調的な努力がなければ地域全体に「転移」する恐れがあると警鐘を鳴らしました。
(写真:AFP/TTXVN) |
ガザやヨルダン川西岸からのパレスチナ人強制移住に反対する米国の立場も強調しました。
ブリンケン氏はこの日、ヨルダンとカタールを訪問しました。ドーハで開いた記者会見で「この紛争は容易に転移する可能性があり、さらなる不安や苦しみを生み出しかねない」と述べました。
ヨルダンのアブドラ国王は、イスラエルに対する米国の影響力を使って即時停戦を迫るよう要求しました。イスラエルの軍事作戦継続による「破滅的な影響」を警告しました。
カタール当局者とブリンケン氏の会談では、ハマスが依然拘束しているとみられる人質の解放に向けた努力についても協議しました。カタールのムハンマド首相は、イスラエルによる今月のハマス幹部殺害が交渉仲介に影響していると述べました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は7日の閣議で「ハマスの排除、人質の全員帰還、ガザがイスラエルの脅威でなくなることを確実にするという全ての目標を達成するまで戦争を停止してはならない。敵にも味方にも言う」と強調しました。
ガザ保健当局は7日、過去24時間に111人が死亡し、戦闘開始からの死者は2万2835人に達したと発表しました。
ガザ南部ではラファ近郊でイスラエル軍が車を空爆し、パレスチナ人記者2人が死亡した。保健当局や記者らの労働組合が明らかにしました。
ヨルダン川西岸でも衝突が続きました。イスラエル軍は部隊を襲撃したパレスチナ人武装勢力を空爆し、現地の保健当局によりますとパレスチナ人7人が死亡しました。(ロイター)