アメリカのブリンケン国務長官は１５日、訪問先のマレーシアの行政都市プトラジャヤでサイフディン外相と会談しました。

ミャンマー情勢や南シナ海問題に加え、アメリカのバイデン大統領が提唱したインド太平洋地域の新たな経済枠組みについて協議しました。この枠組みは、強靱（きょうじん）なサプライチェーン（供給網）の構築や、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を意識した質の高いインフラ投資などが柱となります。

ブリンケン氏は１４日にインドネシアの首都ジャカルタ近郊で講演し、「インド太平洋で起きていることが２１世紀の世界の道筋を形作る」と述べ、地域重視の姿勢を改めて打ち出しました。

バイデン政権発足後、国務長官の東南アジア歴訪は初めてです。ブリンケン氏は１５日午後、マレーシアのイスマイルサブリ首相と会談します。その後、タイへ移動する予定です。（産経新聞）