米国務長官 来月外相会合で朝鮮民主主義人民共和国への圧力強化を協議へ
(NHK)アメリカのティラーソン国務長官は、朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル開発の問題をめぐり、来月中旬に日本を含む関係国による外相会合を開き、朝鮮民主主義人民共和国への圧力を一層強化する方策を協議すると明らかにしました。
(写真:ロイター) |
アメリカのティラーソン国務長官は19日、訪問先のカナダのオタワでフリーランド外相と共同会見を行い、来月16日にカナダ政府と共催で、バンクーバーで朝鮮民主主義人民共和国の問題を協議する外相会合を開くと明らかにしました。
会合に参加を呼びかけているのは、朝鮮戦争でアメリカが主導した国連軍に部隊を派遣した国に加え、日本や韓国、スウェーデンなどで、朝鮮民主主義人民共和国への圧力を一層強化する方策を協議するということです。
ティラーソン長官は「朝鮮民主主義人民共和国は圧力強化の取り組みが止まらないと知るべきだ」と述べ、会合で各国と結束を示し、朝鮮民主主義人民共和国に非核化を迫るメッセージを打ち出す考えを強調しました。
また、「圧力の強化は対話の実現を目的としている。ホワイトハウスも対話は支持している」と述べ、トランプ政権は、圧力によって核・ミサイル開発を進める朝鮮民主主義人民共和国に方針を転換させ、外交を通じて解決を目指す方針で一致していると説明しました。
ただ、ティラーソン長官は、現時点で朝鮮民主主義人民共和国にその姿勢が見られず「朝鮮民主主義人民共和国に用意がなければ対話はできない」と述べ、圧力をさらに強めていく構えを示しました。