米議会上院 アジア系住民へのヘイトクライム防ぐ法案が可決

(VOVWORLD) - アメリカでアジア系の住民に対する暴力事件などが相次ぐ中、アメリカの議会上院では、ヘイトクライムを防ぐための法案が可決されました。今後、法案は下院でも可決されるとみられ、すでにバイデン大統領が署名する意向を示していることから成立する見通しです。
米議会上院 アジア系住民へのヘイトクライム防ぐ法案が可決 - ảnh 1米ニューヨークで行われたアジア系への差別に抗議するデモ=THX/TTXVN

アメリカでは、新型コロナウイルスの感染が広がって以降、アジア系の住民に対する暴力事件が増えるなど、ヘイトクライムとみられる事件が相次いでいます。

こうした中、アメリカの議会上院は22日、アジア系住民に対する犯罪を防ぐための法案が、与野党の賛成多数で可決されました。
法案には、ヘイトクライムの取り締まりを強化するために全米各地の警察当局に必要な訓練を促すことや、司法省に新型コロナウイルスに関連する犯罪専門の担当者を新たに置くことなどが盛り込まれています。
今後、法案は下院でも可決されるとみられ、すでにバイデン大統領が署名をする意向を示していることから成立する見通しです。
バイデン大統領は今月14日、日系アメリカ人のエリカ・モリツグ氏をこの問題に対処する大統領副補佐官に指名するなど、政権をあげて取り組む姿勢を示しています。(NHK)

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