米 キューバへの制裁緩和 新たな措置発表

(NHK)キューバとの国交を回復したアメリカ政府は、去年1月から渡航や送金などの制限を緩和するなど、制裁の緩和を続けてきましたが、14日、アメリカ財務省などが新たな措置について発表しました。

それによりますと、キューバへの渡航者が私的な使用を目的にアメリカに持ち帰ることができる葉巻などのたばこやアルコールについて、これまで100ドルとしていた上限額を撤廃するとしています。

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(写真:ロイター)


また、インターネット上で売買されているアメリカの製品をキューバの人たちが私的な使用を目的に購入できることなどが盛り込まれていて、これらの措置は今月17日から実施されるということです。

オバマ政権は法律を改正してキューバに対する経済制裁を完全に解除できるよう議会に求めていますが、キューバの人権問題の改善を優先させるべきだという意見も根強く、完全な解除には至っていません。

このため、オバマ政権は大統領の権限で実施できる緩和措置を続けてきましたが、アメリカ政府高官は、今回の措置がオバマ政権下では最後になるとの見通しを示していて、経済制裁をすべて解除して両国の関係を完全に正常化させられるかは、不透明なままとなっています。

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