（写真：REUTERS）

アメリカ・ホワイトハウスは1日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が10月30日に韓国のプサン（釜山）で会談した際の合意内容をまとめた「ファクトシート」を発表しました。

それによりますと、中国が、10月に発表したレアアース関連の輸出規制強化を停止するとしています。

さらにことし4月と2022年10月に課したレアアースなどの輸出規制についても事実上撤廃されると主張しています。

また、ことし3月以降に中国が報復関税として大豆やトウモロコシなどのアメリカ産の農産品に課していた関税が停止されるほか、中国がアメリカ産の大豆を年内に少なくとも1200万トン、さらに、来年から2028年にかけて毎年少なくとも2500万トンを購入することなどが盛り込まれています。

一方、アメリカ側は薬物流入を理由に中国に課している関税を11月10日から10％に引き下げるなどとしています。

今回の合意について「アメリカの労働者や農家などを第1として、アメリカの経済と安全保障を守る大きな勝利だ」と成果をアピールしています。

ただ、今回の合意の多くはあくまでも一時的な措置で、貿易摩擦の激化のリスクはくすぶり続けることになります。（ＮＨＫ）