聖地の帰属で非難の応酬 国連安保理

聖地の帰属で非難の応酬 国連安保理 - ảnh 1
90年代に、エルサレム東北で建てられたユダヤ人入植地
(写真:THX/TTXVN)


エルサレムの旧市街にあるイスラム教の聖地では今週、イスラエルの右派の政治家が予告なしに訪れるなどして緊張が高まっていることから、29日、国連安保理でパレスチナ側の要請に基づく緊急の会合が開かれました。

この中でパレスチナのマンスール国連大使は、イスラエルが今なおエルサレムの旧市街を不法に占領している事実を認めていないとしたうえで、「イスラエルによ る聖地での挑発や扇動は、パレスチナの人々の宗教心を逆なでし、新たな暴力の応酬を引き起こしかねない」と強く非難しました。 これに対しイスラエ ルのプロソール国連大使は、旧約聖書を掲げながら「エルサレムは歴史上、ユダヤの民だけの都だった。聖書には4000年前にさかのぼるユダヤ人の足跡が記 されている」と述べ、改めてエルサレムがイスラエルの永遠不可分の首都だという主張を繰り返しました。

聖地を巡る対立は、これまでも双方の大規模な衝突に発展してきたことから、安保理の各国はガザ地区での戦闘に続いて新たな衝突が起きることに強い懸念を表明し、双方に対して最大限の自制を求めました。

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