英米首脳、初の直接会談 北アイルランド問題が影落とす

(VOVWORLD) -ボリス・ジョンソン英首相は10日、G7先進7か国首脳会議(サミット)出席のために英国を訪問しているジョー・バイデン米大統領と初の対面会談を行いました。
英米首脳、初の直接会談 北アイルランド問題が影落とす - ảnh 1(写真:REUTERS/ Toby Melville/ Pool)
一部メディアは会談に先立ち、英国のEU欧州連合離脱が不安定な北アイルランド情勢に及ぼした影響をめぐり、ジョンソン氏とバイデン氏が緊張関係にあると報道しました。ジョンソン氏は会談後、この報道を否定しました。
メディア報道によりますと、バイデン氏は、北アイルランドでの新たな貿易協定をめぐりEUと対立する英国政府に対し非難の意を伝えるよう高官らに指示しました。英紙タイムズは、米国の駐英外交使節団トップであるヤエル・レンパート臨時代理大使が、英国のブレグジット交渉責任者デービッド・フロスト氏に対し、英政府は「(北アイルランドの)港での検問に反対し、アイルランドと欧州の緊張を激化させている」と伝えたと報じました。

EU指導部は、12日に行うジョンソン氏との会談でこの問題を提起すると表明しました。EU加盟国のアイルランドは報道を受け、米国の支援を歓迎する意向を示しており、ジョンソン氏への圧力が高まっています。

ジョンソン氏とバイデン氏は90分間の非公開会談に先立ち、メディアに向けて親密さをアピールしました。ジョンソン氏は会談後、バイデン氏が北アイルランドをめぐり警告を発したとの報道を否定し、30年にわたる北アイルランド紛争を終結させた1998年の和平協定「聖金曜日の合意」の維持に向けた「絶対的な共通理解」が全当事者にあると主張しました。

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