(写真:RIANovosti)
ウクライナ南部のクリミア自治共和国をロシアに編入するための条約がロシアの議会で批准され、プーチン大統領は、クリミアのロシア編入の法的な手続きを完了したことを宣言しました。
ウクライナの暫定政権や欧米諸国が反発するなか、クリミアでは、ウクライナ軍からロシア軍に基地や施設の引き渡しが進められています。クリミアをロシアに編入する条約について、ロシアのプーチン大統領は21日、議会上院が批准したことを受けて関連する法律の文書に署名し、クリミアをロシアに編入する法的な手続きを完了したことを宣言しました。
さらにプーチン大統領は、「クリミアをロシアに同化させるため、多くの作業が控えている」と述べ、関係機関に対し、法律、経済、社会面で移行措置に全力で取り組むよう指示しました。現地クリミアでは、ウクライナ軍からロシア軍に基地や施設の引き渡しが進められていて、ショイグ国防相は21日、プーチン大統領に対して、クリミアにあるウ クライナ軍の基地や施設、それに艦艇の多くがすでにロシア軍に移管され、今後、ロシア軍に移りたい兵士を受け入れることを報告しました。
こうした動きに対し、ウクライナの暫定政権や欧米諸国は、クリミアのロシアへの編入はウクライナの憲法や国際法に違反していると反発していて、欧米諸国は相次いで制裁を強化しています。