AI安全性巡る国際協調宣言、米中・EUが合意 英でサミット
(VOVWORLD) -英政府は1日、ロンドン近郊のブレッチリー・パークで人工知能(AI)安全サミットを開催し、AIの安全性確保に向け国際的な取り組み強化の必要性を盛り込んだ「ブレッチリー宣言」を発表しました。米中や欧州連合(EU)などが合意しました。
サミットには米実業家イーロン・マスク氏や対話型AI「チャットGPT」を開発した米新興オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)も参加。宣言には25カ国以上とEUが署名しました。
宣言は懸念されるリスクを特定して科学的理解を深めることと、リスクを軽減するための国を超えた政策構築の2本柱から成ります。
中国科学技術省の呉朝暉次官はサミットの冒頭で、中国は国際的な「ガバナンス(統治)の枠組み」構築に向けAIの安全性で協力を拡大する用意があると表明しました。「国の規模に関係なく、各国はAIを開発・活用する平等な権利を持っている」としました。
マスク氏は「公正なルールとは何かは分からないが、監視を行う前に本質を理解することから始めなければならない」と述べました。リスクが生じた場合に警鐘を鳴らす独立した「審判」が有用になるとの見方を示しました。(ロイター)