(VOVWORLD) - EU=欧州連合の欧州委員会は17日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、EU共通のデジタル証明の導入案を発表しました。加盟国で相互承認し、域内の移動自由化を促す狙いがあります。今夏までの導入を目指しています。
欧州委員会のウルズラ・ライエン委員長=THX/TTXVN |
証明には、ワクチン接種のほか、PCR検査の結果や感染者の回復記録などを盛り込む予定です。発行は無料としています。デジタル証明は、観光産業に依存するギリシャやスペインなどが発行を求めていました。
欧州委案によりますと、証明発行の際、加盟国は、EUで未認可のワクチンを対象とすることも可能です。ただし、他の加盟国は未認可ワクチンの接種履歴の受け入れを強制されません。
EUは、欧州医薬品庁(EMA)の審査を経て現在、アメリカの製薬大手ファイザー、イギリスのアストラゼネカなど4種のワクチンの使用を認可しています。ハンガリーなど一部加盟国は4種のほか、EMAが未認可のロシアや中国製のワクチンの接種を独自に決めています。(産経新聞)