EU首脳、バルカン6カ国の加盟を確約 期限設定は見送り

(VOVWORLD) -欧州連合(EU)加盟27カ国は6日、スロベニアで開いた首脳会議で、セルビアやアルバニアなどバルカン諸国6カ国の将来的なEU加盟を確約しました。
18年前の確約を改めて確認した格好ですが、移民・難民問題への警戒から2030年の加盟を目指すとする期限は設定しませんでした。
EU首脳は、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、コソボ、アルバニアの6カ国について、司法改革や経済状態を含む基準を満たせばEUに加盟できるとの見解で一致しました。声明で「EUは拡大プロセスへのコミットメントを改めて確認する」とし、「西バルカン諸国の欧州的な展望に対する揺るぎない支持」を表明しました。ただ、これらの国の「信頼できる改革」や「公正で厳格な条件」などを注視するとも明記しました。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、バルカン諸国を「家族」と表現しました。フランスのマクロン大統領も、バルカン諸国は「欧州の中心部」であり、EU加盟への道を開くに値すると述べるなど、融和的な姿勢を示しました。

ただ、ドイツのメルケル首相とオランダのルッテ首相らは加盟期限の設定に反対しました。議長国のスロベニアは2030年までの加盟を目指すことで合意するよう呼び掛けていましたが、今回の首脳会議では期限の設定は見送られました。

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