IEA、今年の石油需要予測を再び上方修正 日量124万バレル増

(VOVWORLD) - IEA=国際エネルギー機関は18日に公表した月報で、2024年の石油需要予測を3カ月連続で引き上げました。昨年第4・四半期の原油価格下落と経済成長見通しの改善を理由に挙げました。
IEA、今年の石油需要予測を再び上方修正 日量124万バレル増 - ảnh 1シリアの油井=AFP/TTXVN

IEAは、「中央銀行の政策がハト派に転換したことを受けて経済見通しがここ数カ月で幾分改善した」と指摘しました。また「23年第4・四半期の原油価格の低迷は一段の追い風となる」との見方を示しました。

24年の世界の石油消費量は日量124万バレル増とし、前回予想から18万バレル引き上げました。中国の石油化学部門の拡大が主な要因と説明しました。

ただ増加幅は昨年の230万バレルから約半分に縮小します。コロナ禍後の回復一巡や主要国の経済成長鈍化、エネルギー効率の改善が背景にあります。

OPEC=石油輸出国機構は今年の石油消費量を日量225万バレル増と見込んでいます。

IEAはまた、アメリカ、ブラジル、ガイアナ、カナダの過去最高水準の生産量に支えられ、世界の石油供給量が24年に150万バレル増の日量1億0350万バレルと過去最高に達すると予想しました。「石油の流れに重大な混乱がなければ、24年の市場はかなり供給が充実するもようだ。OPECプラス以外の予想を上回る増産が石油需要の伸びを大幅に上回る見込み」としました。

さらに、OPECプラスが22年後半から実施している減産により、年初には供給がやや不足する可能性がありますが、追加の自主減産が第2・四半期に解除されれば、OPEC以外の産油国の力強い生産増により「大幅な」供給過剰につながる可能性があるとしました。(ロイター)

ご感想

他の情報