ＮＡＴＯ当局によりますと、加盟１３カ国から戦闘機Ｆ３５Ａなど約６０機が参加します。実弾訓練はなく、約２０００人の軍関係者が参加して、戦闘機に米国の核弾頭を搭載する任務などをシミュレーションします。ルッテ氏は訪問先のロンドンで「演習は英国や北海、ベルギー、オランダに焦点を当てる」と述べました。

ルッテ氏は「世界が不確実な情勢にある中、ＮＡＴＯが防衛力を点検し、高めることは極めて重要だ。ＮＡＴＯが準備万端で、あらゆる脅威に対応できる態勢があることを示す」と強調しました。

ロシアのプーチン大統領は２０２２年のウクライナへの全面侵攻以来、核兵器使用の可能性について繰り返し西側諸国に警告しています。９月には、核保有国の支援を受けたウクライナからの攻撃はすべて共同攻撃とみなし、核兵器を使用する可能性があると述べました。