2030年までにベトナムとロシアとの取引総額を100億ドルに
(VOVWORLD) -ブオン・ディン・フエ国会議長の招きに応え、15日と16日の両日、ロシアのヴャチェスラフ・ヴィクトロヴィチ・ヴォロージン国家院(下院)議長率いる代表団はベトナム公式訪問を行っています。
フエ国会議長とヴォロージン議長(写真:quochoi.vn) |
15日、ハノイで、フエ議長はヴォロージン議長を歓迎する式典を主催しました。その後、双方は会談に臨みました。
会談で、双方はあらゆるチャンネルにおける協力関係を効果的に促進するため、各レベルの訪問団の往来を引き続き行うよう提案するとともに、ASEAN=東南アジア諸国連合と国連など国際の場における協力で一致しました。また、双方は議会間の協力が両国の協力関係における重要な柱の一つであることでも一致しました。
フエ議長はロシアがアジア太平洋地域における前向きな役割の活用に取り組んでいることをベトナムは支持すると明らかにするとともに、ベトナムがロシアと東南アジア諸国との関係を促進するための懸け橋になる用意があると強調しました。
また、フエ議長は1982年の国連海洋法条約を含め、国際法を基礎にベトナム東部海域、いわゆる南シナ海に発生する紛争を平和的措置で解決するというベトナムの立場を支持するよう提案しました。
そのほか、フエ議長は2030年をめどに、ベトナムとロシアとの年間の取引総額を100億ドルに増やすため、ロシアに対し、ベトナムの農水産物の輸入手続きの簡素化を検討すること、ベトナムとEAEU=ユーラシア経済連合とのFTA=自由貿易協定の改正・補充のため交渉を行うよう提案しました。フエ議長はベトナムが職業教育、観光、草の根外交などの分野においてロシアとの協力を強化することを望んでいると明らかにしました。
一方、ロシア下院のヴォロージン議長は両国関係に関するフエ議長の提案に賛成の意を表明するとともに、これらの提案を実施するため、ベトナム国会とロシア下院との合同協力委員会の重要な役割を強調しました。