4年ぶりの日中韓外相会議 まもなく開催へ

(VOVWORLD) -上川外務大臣は26日午前、訪問先の韓国でパク・チン(朴振)外相と会談し、慰安婦問題をめぐり、韓国の高等裁判所が日本政府に賠償を命じた判決は極めて遺憾だとして適切な措置を講じるよう求めました。上川大臣はこのあと、日中韓3か国の外相会議に臨みます。
4年ぶりの日中韓外相会議 まもなく開催へ - ảnh 1日中韓外相(写真:Yomiuri Shimbun/TTXVN)

日中韓外相会議に出席するため、韓国・プサンを訪れている上川外務大臣は26日午前9時からおよそ1時間半、パク・チン外相と会談しました。


会談で上川大臣は慰安婦問題をめぐり、3日前の今月23日に韓国の高等裁判所が日本政府に賠償を命じる判決を言い渡したことについて、「主権国家がほかの国の裁判権に服さないとする、国際法上の『主権免除』の原則が否定され、きわめて遺憾だ」と述べました。その上で、国際法違反の状態を是正するため適切な措置を講じるよう求めました。

一方、両外相は今月21日に北朝鮮が「軍事偵察衛星」だとする物体を打ち上げたことについて、関連する国連安保理決議の明白な違反だとして強く非難しました。

そして、北朝鮮が弾道ミサイルなどの発射を繰り返していることに深刻な懸念を共有し、引き続き、日韓、日米韓3か国で連携して対応していくことを確認しました。

また、上川大臣は拉致問題の早期解決に向けた韓国政府の一貫した支援に謝意を示し、両外相は拉致問題を含む北朝鮮の人権問題について緊密な連携を確認しました。

上川大臣はこのあと、4年ぶりに開催される日中韓3か国の外相会議に臨みます。両外相は日中韓3か国の首脳会議の早期開催に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

韓国政府の関係者によりますと、パク・チン外相は上川外務大臣が慰安婦問題をめぐる韓国の高等裁判所の判決は極めて遺憾だとして適切な措置を講じるよう求めたのに対して、「最終的かつ不可逆的な解決」を日韓両政府で確認した2015年の慰安婦合意を尊重する立場を示したということです。

そして、「被害者たちの名誉と尊厳を回復するため両国が努力すべきだ」としたうえで、未来志向の関係を模索すべきだという趣旨の発言をしたということです。

(NHK)

ご感想

他の情報