席上、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、「地域との協力戦略や構想を展開するに際して、ベトナムはECの重要なパートナーである」と確認しました。また、気候変動対応、特に、公正なエネルギー移行のためのパートナーシップ枠組みの展開における双方の緊密な連結を歓迎するとともに、「ベトナムはEU＝欧州連合との協力の素晴らしい例である」と強調しました。さらに、「欧州委員会は『グローバル・ゲートウェイ』戦略を展開し、再生可能エネルギーや、デジタルトランスフォーメーション、グリーン成長などの分野においてベトナムと優先的に協力していく」と確約しました。

一方、ハー副首相はEUと加盟諸国に対し、「気候変動対応とエネルギー転換のために、資金や、技術、人材育成の面でベトナムへの支援を強化し、ベトナムとEUの投資保護協定を早期に批准するとともに、ベトナムとEUの自由貿易協定を十分に履行するよう」訴えました。さらに、欧州委員会に対し、ベトナムのIUU=違法、無報告、無規制漁業へのイエローカードの早期解除を検討するよう求めました。

なお、同日、ハー副首相はEIB＝欧州投資銀行のヴェルナー・ホイヤー総裁と会見しました。その後、両氏はベトナムの財政省とEIB間の協力覚書の調印式に立ち会いました。