EU外相、イラン核合意の再交渉は必要なし 米国は見直しに言及
【AFP】欧州連合のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(EU外相)は20日、欧米など主要6か国とイランの核合意について、「履行されている」との見方を示し、再交渉の必要はないと強調しました。
(写真:ロイター) |
核合意をめぐってはアメリカが見直しに言及していました。
モゲリーニ氏は、アメリカニューヨークの国連(UN)本部で行われた主要6か国とイランの会合後の記者会見で「核開発プログラムなどに関する合意は履行されており、核合意の一部を再交渉する必要はない」とした上で、「現時点ですべての当事者が核合意を履行しているという認識で一致した」と述べました。
会合にはアメリカのレックス・ティラーソン国務長官とイランのモハンマドジャバド・ザリフ外相も出席しました。
ドナルド・トランプ大統領は、イランが核開発の制限を受け入れた核合意を順守しているか否かについて、自身の判断を10月15日までに米議会に報告する予定です。
トランプ氏は国連総会で行われた演説で、イランとの核合意をアメリカの「恥」と切り捨てました。ティラーソン国務長官は後に、核合意を「見直す」必要があると述べていました。