25日午後、EU＝欧州連合の閣僚理事会がベトナムとのFTA＝自由貿易協定とIPA＝投資保護協定の締結を承認した直後、EU駐在ベトナム代表団団長のヴ・アイン・クアン大使は記者団のインタビューに応え、「これはベトナムとEUの関係における重要な出来事である」と強調しました。クアン氏は次のように語っています。

（テープ）

「これらの協定はベトナムとEUにとって重要な意義があります。WTO＝世界貿易機関とEUは新世代の自由貿易協定であり、投資・貿易だけでなく、社会、労働、環境に関する標準、及び持続的かつ包括的な開発目標を網羅しています。また、これはEUが中所得国と締結した新世代の投資貿易協定として初めてとなります。２つの協定は締結された暁に、双方にも利益をもたらすでしょう。」

２つの協定の締結により、ベトナム企業は総人口が5億人にのぼるGDP＝国内総生産は世界のGDP総額の22%を占める大きな市場で事業を拡大するチャンスを入手するとしています。今月30日にハノイで署名式が行われます。FTAについては署名後、EU、ベトナム双方がそれぞれ批准手続き（EU側は欧州議会の承認）を経て、互いに批准完了を通知した日の翌々月の初日に発効することになります。