18日、アメリカの新聞ワシントン・ポストは「NSA=アメリカ国家安全保障局は特定した国の全ての通話を記録し、後日その通話を再生することが可能な技術を保有している」と報じました。
同紙は、アメリカ当局の監視プログラムを暴露し訴追されたNSAのエドワード・スノーデン元職員から提供された資料を引用し、「この通信傍受機関の設備はまるでタイムマシンのように機能し、過去からの情報を取り出すことができる」と伝えました。
同紙によりますと、NSAは「 MYSTIC(ミスティック)」と「RETRO(レトロ)」という設備を使い、標的とした国の通話を100%収集し、1か月前の通話記録まで取り出すことが可能です。このシステムでは、新規通話が記録されるごとに最も過去の通話記録から順次削除され、30日間分の通話記録を数十億件規模で保管することができるということです。
報道が事実であれば、MYSTICとRETROを通じて、NSAは一国の全ての通話を盗聴することが可能となるため、これらはNSAの他のどのプログラムよりも強力な存在であるといえます。