スアン・テック・キン氏(vietstock.vn撮影)

16日午前、ホーチミン市で開催された2024年ビジネス展望調査の発表会で、シンガポールに本社を置く銀行UOBのグローバル市場経済調査部長スアン・テック・キン氏は、ベトナムの経済成長が期待を上回っていると強調しました。成長の原動力として、電子産業の需要回復、中国および周辺地域の安定成長、そして主要中央銀行による金融緩和政策の可能性がベトナムの見通しを後押ししていると述べました。

UOBの分析によりますと、ベトナムの実質GDPは第2四半期に6.93%成長し、第1四半期の5.87%からの勢いを維持しました。これにより、今年上半期のベトナム経済成長率は6.42%となり、昨年上半期の3.84%を大幅に上回りました。

外国投資に関して、UOBの専門家は、多くの外国人投資家がベトナムの今後数年間の見通しを楽観的に捉えていると分析しています。ＦＤＩ外国直接投資の登録額は13%以上増加し、上半期で152億ドルに達しました。そのうち実際に投資した額は108億ドルとなっています。

UOBの2024年ビジネス展望調査では、ベトナムのほとんどの企業が現在のビジネス環境に対して前向きな姿勢を示していることも明らかになりました。ベトナム企業の約90%が海外展開に関心を持っており、特にASEANが今後3年間の事業拡大における主要な市場として注目されています。