Xマス控えバンクシー新作 キリスト生誕地ベツレヘム

(VOVWORLD) - 正体不明の路上芸術家バンクシーが22日までに、イエス・キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで新作を公表しました。作品名は「ベツレヘムの傷痕」で、イスラエルの占領政策を風刺する内容とされます。

クリスマス恒例の深夜ミサを目当てに国内外からベツレヘムを訪れる観光客へのプレゼントになりそうです。

新作は、イスラエルとパレスチナ自治区を隔てる分離壁を背景にキリスト生誕の瞬間を表現したものです。分離壁には星のような形をした銃弾による穴が開いています。キリストの生誕を東方の三博士に知らせたとされる「ベツレヘムの星」に掛けた内容とみられます。

イスラエルは「テロ防止」名目でパレスチナ自治区との間に分離壁を建設しました。バンクシーはベツレヘムで、全ての客室の窓から分離壁が見える「世界一眺めの悪いホテル」を売りにした「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」(壁に囲まれたホテル)に出資しており、新作もホテル内に展示されました。

AP通信によりますと、ホテルの支配人は「バンクシーは(イスラエルの占領下にある)ベツレヘムの人々が、世界の他の地域と同じようにクリスマスを祝えないことを思い出させようとしている」と指摘しました。(日経)

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