ソダン族の高床式の合掌づくりの家の復元

(VOVWORLD) -中部高原地帯テーグェン地方はザライ族、バナ族、ソダン族といった少数民族の人々の居住地です。

これらの村の多くは高床式の合掌づくりの家があります。この高床式の合掌づくりの家が今後も引き続き存続するため、コントウム省は党と政府の支援により、少数民族ソダン族の伝統的高床式の合掌づくりの家の復元に取り組んでいます。

ソダン族の高床式の合掌づくりの家の復元 - ảnh 1ダックデ村の祭り

テイグェン地方で、乾季は祭りのシーズンです。コントウム省サーテイ県に住む老人の一人であるアテゥさんは高床式の合掌づくりの家の建設に関する多くのスキルを所有しています。アテゥさんによりますと、高床式の合掌づくりの家がなければ、村の祭りは楽しくありません。昨年、村の高床式の合掌づくりの家が復元され、村人は嬉しくなったそうです。高床式の合掌づくりの家は村の活動が行われる場所であるだけでなく、民族大団結精神と共同体の力を表すものであるとしています。アテゥさんは次のように語りました。

(テープ)     

「ソダン族を含め、テイグエン地方のユニークな文化を維持、保存するため、高床式の合掌づくりの家を建設しました。党と政府は物心両面において支持、支援してくれました。そのほか、地元の人々は物質的にも心的にも貢献してきたことから、このような立派な高床式の合掌づくりの家を建てるようになりました」

ソダン族の伝統的高床式の合掌づくりの家を復元するため、地元の人々は幾度も会議を開き、相談を行いました。コントウム省の図書館と博物館の支援により、地元の住民はソダン族の伝統的高床式の合掌づくりの家の建設の方法を理解できるようになりました。サーテイ県ロコイ村に住むザー・ア・ナンさんは次のように語りました。

(テープ)

「村の幹部や長老、青年など全員が心を一つにして、高床式の合掌づくりの家の建設に全力を尽くしてきました」

一方、サーテイ県ロコイ村に住むア・ウンさん(62歳)は次のように語りました。

(テープ)

「高床式の合掌づくりの家の柱や梁に装飾的な模様を描くには、先輩たちが昔、どのように描いたかを思い出さなければなりませんでした。私が思い出したのは父の美しいタトゥーにある模様です。思い出してから、アシスタントと一緒に描き終えるまで2日間かかりました。大変ですが、美しい合掌造りの家を作ることができ嬉しいです」

ソダン族の高床式の合掌づくりの家の復元 - ảnh 2ダックデ村の人々が村祭りでドラを演奏している

ダックデ村の村人全員の力により、わずか 2 か月間で、ソダン族の伝統的高床式の合掌づくりの家が復元できるようになりました。少数民族居住地・山岳地帯の社会経済発展に関する国家目標プログラムから1 億ドン (約4千米ドル) が、高さ約 13 メートル、長さ 9.4 メートル、幅 5 メートルの高床式の合掌づくりの家の復元プロジェクトに拠出されました。

一方、ダックデ村の村人も自発的に数百日分の労働力を提供しました。コントゥム省の博物館のグエン・バン・クアン副館長は、ソダン族の伝統的な高床式の合掌造りの家の復元は地元の人々の日常生活の中にも文化遺産の価値を維持、保存でき、各世代を結びつけることができるという深い意義があると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ソダン族の伝統的な高床式の合掌造りの家の復元のため、地元の共同体の力を動員することにより、若い世代は先輩の民間知識を習得できるようになり、伝統的文化の維持、保存に役立っています」

現在、コントゥム省にある503 の少数民族の村のうち 437 の村に高床式の合掌造りの家があり、そのうち の213の村には伝統的な高床式の合掌造りの家です。現在、党と政府、および、地方行政府は地元の住民と協力して、伝統的高床式の合掌造りの家の復元に取り組んでいます。


 

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