ベトナムのお茶

 

ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

フン:お元気ですか?皆さん、フンです。

ホアイ:今日は、ホアイです。フンさん、37度、38度の日が続き、夏の盛りですね。夏といえば、ちゃつみの季節です。今日のこの時間は、ベトナムのお茶についてご紹介しましょうか?。

フン:季節にぴったりの課題ですね。ベトナムはお茶の栽培に最適な条件を持つ国で、全国63省と市のうち35の省と市でお茶の栽培が行われています。そして、年平均にしておよそ8万トンが輸出され、世界のおチャ輸出国の中で、6位に立っています。ベトナムは15種類以上のお茶を生産していて、世界57カ国・地域に輸出しています。

ホアイ:主な輸出先はパキスタン、台湾、インド、ロシアなどです。一方、世界の主なお茶生産国はインド、中国、スリランカ、ケニアなどとなっています。2005年末のベトナムの茶畑面積は12万5000ヘクタールで、未加工(みかこう)のお茶を年間57万7000トンを生産しましたね。

フン:そうですね。でもこの産出量はベトナムに現存する茶生産プラントの生産容量の半分にしかすぎず、ベトナムお茶協会ではお茶の作付面積を2015年までに15万ヘクタールにまで拡張し生産効率の引き上げ、原料の安定供給、品質の向上をめざすとしています。

ホアイ:主な緑茶の生産地は北部のハノイ周辺に3箇所、中部に1箇所、南部に1箇所の大きな茶生産地があり、中部高原地帯タイグェン地方のラムドン省バオロックやダラットなどはコーヒーや緑茶栽培に必要な()えた土地(とち)と高温多湿な気候を持ち、緑茶栽培が行われていました。

ベトナムのお茶 - ảnh 1

フン:また、ベトナムは中国とフランス文化の影響で周辺諸国に比べると、緑茶文化が非常に発達しました。ベトナムは茶の産地として数百年の歴史を持っていて、中国国境に近いラオカイでは1825年に、イギリスとフランスが共同で茶園を開設しました。でも、フランス植民地時代には、衰退し、1900年に再び復興、その後、中国や香港に大量のお茶を輸出するようになりました。

ホアイ:また記録によりますと、ベトナムのお茶文化は1000年の歴史を持つと推測(すいそく)され、宮廷(きゅうてい)にはベトナム茶の作法(さほう)がありました。

フン:緑茶は製造過程によって緑茶、紅茶(こうちゃ)などに仕分けされます。ベトナムのお茶の葉は南部産と北部産があります。ベトナムでの緑茶飲用は日常的です。

ホアイ:これはもう習慣ですよね。北部ではお茶のことをチェー<CHE>と言いますが、南部ではチャー<TRA>と呼び、気候が暑い南部では熱いお茶に氷を入れた冷茶チャダー<TRA DA>を、北部では温かいお茶チェーノン<CHE NONG>をよく飲みます。またメコンデルタでは蜂蜜入(はちみつい)りのお茶やフルーツティーもよく飲まれていますね。

フン:そうですね。ベトナムの茶道について簡単にご紹介しましょう。ホアイさん

ホアイ:はい。大きい茶碗の中にお湯を入れ、その中に急須(きゅうす)を入れあらかじめ急須を温めておきます。お茶の葉を入れた(うつわ)からココナッツや椰子(やし)製の茶杓(ちゃしゃく)で、三杯(さんはい)ほど葉を(すく)い、温めておいた急須に入れます。その中に熱湯(ねっとう)を注いだ後、さらにまたその急須の上からお湯をかけます。こうする事で、お茶が()めにくくなり 、またお茶の香りを外に(のが)さず、味が引き立ちます。そして、急須から直接湯呑(ちょくせつゆの)みに注ぐのではなく、別の入れ物に移し代えてから、最後に小さな湯呑(ゆの)みに人数分のお茶を注ぎます。

ベトナムのお茶 - ảnh 2


フン:本当に工夫されていますね。ベトナムでは、国内外で知られているチャを栽培するところは、北部タイグェン省、イェンバイ省、ハーザン省です。その中のイェンバイ省のShantuyetというお茶は、ベトナムの特産品となっています。日本の有名な写真家スギンさんは、「イェンバイ省の茶畑は、世界のお茶の発祥地であるかもしれない」と話しています。

ホアイ:過言ではないかもしれませんね。このことについて、イェンバイ省で長年のおチャ栽培産業をしているGiang A Tenhさんのお話しをうかがいましょう。

「テープ」

「私は美味しいお茶のいくつかの種類を口にするチャンスがありますが、イェンバイ省のShanTuyetというおチャの味はとても美味しいです。このおチャを飲んだ後は 甘味(あまみ)がのこります。ですから、人々は、このお茶が大好きです。」

ホアイ:ここには 樹齢200年から300年のおチャ林があります。そこは、少数民族モン族とタイ族の貴重な財産的存在です。Giang A Suさんの話しをお聞きいただきましょう。

「テープ」

「ここには、チャの収穫期は3回あります。ここには、3・400年の樹齢をもつお茶の木もありますよ。」

ホアイ:本当に凄いですね。そいう意味で、現在、イェンバイ省は、このお茶の称号を作りながら、この茶の栽培面積を拡大させる計画があります。

フン ではこのお茶は、ベトナムの貴重な特産品となるかもしれませんね。ホさん、ベトナムチャの種類についてですが、何種類がありますか?

ホアイ:そうですね。多産ありますけど。緑茶、烏龍茶(うーろんちゃ)、、タイグエン茶、ジャスミン茶、バラ茶、菊茶、アザミ茶、苦瓜茶(くうりちゃ)、ドクダミ茶、ウコン茶、ビンロウ茶など沢山あります。

フン:緑茶はベトナムでもっともよく飲まれているお茶です。日本茶にくらべてことがあります。ベトナム緑茶は不発酵茶の一種で、ほとんどの日本茶と同じ分類になります。

ホアイ:そうですね。ベトナム人にとって、家庭でごくふつうに飲む茶になっています。日本では中国から伝わった当時の蒸す方式を大事に守り緑茶を作っていますが、ベトナムの緑茶は、時期は定かではありませんが、早くから中国と同じ釜炒(かまい)(ほう)に変えていました。

ベトナムのお茶 - ảnh 3

フン:緑茶には痴呆予防や糖尿病治療、コレステロール減少などの効能を有しています

ホアイ:ですから、昔の人々は、薬としてお茶を飲みましたし、お茶は高級品でしたね。

フン:その通りです。紅茶は、 お茶の香りがあまり強くないので、ブレンド向きの紅茶です。味は中国紅茶に似ています。ベトナムの紅茶はフランスに統治されていた19世紀の終り頃から作り始められたばかりで、まだ生産量が少なく歴史も(あさ)いです。現在はだんだん増産され、茶畑がどんどん広がると同時に、紅茶をベトナム人に普及させる活動も行われています。

ホアイ:そうですね。もうひとつの種類は、蓮チャです。蓮茶はベトナムの代表的お茶です。蓮の花と緑茶をブレンドしたもので、スパイスのような独特の香りがあります。

フン:いいことばかりですね。

ホアイ ではここで、「茶畑の月光」という歌一曲をお聞きいただきましょう

フン:リスナーの皆さん、今日のこの時間はベトナムのお茶についてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう

ご感想

kanya

ベトナムの緑茶が好きですが通信販売を教えてください。

ABE MICHIKO

イエンバイ省のShan Tuyetのお茶はどこで買えますか?

(ハノイ)

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