クエンさん

Nasaki Vietnamカラースレート有限会社のグエン・ティ・クエン社長は、無焼成建材製品を国際的なレベルへと引き上げた人物となっています。同社が製造する瓦や煉瓦などの製品は、日本の技術に基づき「Nasaki」ブランドで製造されています。かつてはほとんど知られていなかったNasakiブランドでしたが、今や国内外の市場で高い信頼を獲得しています。

クエンさんは、31歳の時、石粉供給会社を設立することで起業しました。製品が市場で確固たる地位を築いた後、2018年、35歳で、Nasaki Vietnamカラースレート有限会社を設立し、無焼成の瓦・煉瓦製造分野に進出しはじめました。
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「最大の転機は、コンフォートゾーンから抜け出す勇気が必要だと気づいた時でした。新しい技術の調査や習得をためらわず、ゼロから建材ブランドを築くという強い決意のもと、挑戦を受け入れました。私は瓦の製造方法を刷新し、無焼成の近代的な生産技術を導入することで、環境への負荷を軽減しつつ、製品の耐久性と美観を高めました」

Nasaki Vietnamカラースレート有限会社は、ベトナム技術研究所の先進技術に基づいた、5つの素瓦生産ラインと、現代的で自動化された完全同期型の塗装ラインを含む、最新の機械システムと工場に投資しています。この先進技術の導入により、生産能力は2018年の200万枚から、2024年には550万枚へと増加しました。同社が製造している8種類の無焼成瓦は、アジアや、ヨーロッパ、あるいは古典的なスタイルを含む1000色以上のカラーバリエーションがあり、国内外の顧客に愛用されています。

特に同社の製品は、日本の先進的な湿式プレス技術（無焼成技術）によって製造されています。これは、Nasaki Vietnam社が採用した瓦・テラゾータイル生産におけるブレークスルーであり、従来の焼成方法に取って代わりました。この技術は、高い耐久性、優れた防水性、耐荷重性を備えた製品を生み出すだけでなく、環境保護にも貢献しています。2023年、同社の製品は商工省から「国家レベルの模範的な農村工業製品」として認定されました。

クエン社長は次のように語っています。
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「私は一歩一歩着実に進む方法を選び、品質に注力することで信頼を築き、顧客やパートナーとの信頼関係を構築しています。私たちは困難を障害ではなく、創造性、革新性、発展の原動力と捉えています。『創造性で経験に勝ち、スピードで規模に勝ち、顧客をすべての活動の中心とする』というモットーのもと活動し、市場での地位を確立しています。革新が容易なわけではありませんが、革新しなければ、確実に置いていかれてしまいます」

クエンさんのリーダーシップのもと、Nasakiブランドは北部全域に数百の販売代理店を持つ国内市場を掌握しただけでなく、すでにカンボジア市場で展開しており、マレーシア、日本、オセアニア、欧州連合（EU）などの他の市場へも着実に拡大しています。同社はマレーシアへの平板瓦の輸出に成功し、カンボジアでの独占販売契約を締結しています。特に、建設業が急速に発展しているドバイやアラブ首長国連邦（UAE）市場を目指しています。

クエンさんは、常に品質と顧客満足度を最優先事項としています。その一方で、女性経営者たちと頻繁に交流し、経験を共有し、経済発展のための相互支援を行っています。
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「私は、女性たちにモチベーションが伝わるよう願っています。夢があるなら、それを実現するために勇気を持って行動してください。革新を恐れず、自分自身に挑戦し、十分な決意と忍耐力を持つ人には、成功が訪れるでしょう」

クエン社長は、Nasaki Vietnamカラースレート有限会社をさらなる成長へと導き、国際舞台におけるベトナム建材産業の地位向上に貢献しています。クエン社長とNasaki Vietnamカラースレート有限会社は、その能力と情熱をもって、質の高い信頼できる製品を提供し続け、今後も多くの成功を収めるはずです。