グエン・ホアン・ハイ・クアン:祖国の平穏な空を守り続けるパイロット
(VOVWORLD) - クアン大尉は、4年余り前の2021年4月20日に最初の単独飛行を行ってから、数百回に及ぶ訓練飛行と即応体制のための飛行を実施してきました。
気概と強い貢献意欲。これは、2024年を代表するベトナムの若者10人の一人であるパイロット、グエン・ホアン・ハイ・クアン大尉を語る上で際立つ特徴です。彼は日夜、同僚と共に祖国の平穏な空を守り、若者世代の向上心を示す証となっています。
グエン・ホアン・ハイ・クアン大尉(本人が提供する写真) |
クアン大尉は、4年余り前の2021年4月20日に最初の単独飛行を行ってから、数百回に及ぶ訓練飛行と即応体制のための飛行を実施してきました。現在、彼は防空・空軍師団第372号師団第925号連隊第1号飛行隊の副飛行隊長兼参謀長を務めています。
クアンさんは1995年に生まれ、旧クアンナム省(現ダナン市)のダイロック県にある飛行場の近くで暮らしていました。幼い頃から、ジェットエンジンの轟音は彼の中に不思議なほどの情熱と、戦闘機パイロットになるという燃えるような夢を植え付けたようです。
(テープ)
「幼い頃から、戦闘機の音を聞き、その飛行をこの目で見て、私はベトナム軍の『鉄の鳥』たちに憧れを抱きました。そして、ベトナム人民空軍の歴史を調べ、祖国の空での先人たちの戦いや功績について聞くにつれて、知性、精神力、並外れた体力、そして自己犠牲を伴う戦闘機パイロットたちへの尊敬の念がさらに深まりました。これらすべてが私のパイロットになるという夢を育み、今、その夢は現実となりました」
祖国の空の平和を守るため、これまでに680時間以上の飛行訓練を積み重ねてきた(本人が提供する写真) |
クアンさんは、18歳の時、空軍士官学校に入学し、2016年2月18日に初めて練習機「IAK-52」機に搭乗しました。空軍士官学校を優秀な成績で卒業したクアンさんは、第372号師団第925号連隊に配属されました。そこで彼は、「スホーイ Su-27」機種転換訓練を続けていました。高い決意と、たゆまぬ努力、粘り強さをもって、彼はこの航空機を迅速に乗りこなすようになりました。
パイロット、編隊長、そして現在の副飛行隊長兼参謀長という様々な職務を経験し、2級パイロットの称号(2024年初頭)を授与されたクアンさんは、中部高原地帯テイグエン地方の空域を守る即応任務に加え、現在は若手パイロットの訓練教官も務めています。この重責を担うには、健康に加え、絶対的な集中力、精神力、そして鋼のような意志が訓練飛行のたびに求められます。クアンさんは次のように述べています。
(テープ)
「私たちパイロットは、複雑なアクロバットを行う時、自分の体重の5倍、時には6倍の重さに耐えなければなりません。つまり、数百キログラムの力が絶えず体にのしかかってくるのです。強固な体力基盤がなければ、体はそれに抗えず、意識を保って飛行機を操縦し続けることはできません。特に実弾を使用する飛行では、たった一つのミスが大きな結果を招いてしまいます」
飛行隊員の訓練・養成(本人が提供する写真) |
2023年、彼は第372号師団主催の航法競技会で優勝し、国防省主催の全軍空軍航法競技会で総合パイロット部門第3位を獲得しました。彼は2021年~2024年までの4年連続で優秀勤務者、任務優秀党員に認定され、2023年には国防省から表彰状を授与されています。2024年には、ホーチミン共産青年同盟中央委員会が選出するベトナムの若者代表10人のうちの1人となっています。
彼は、空を制するためには、まず自分自身を制しなければならないと常に心に留めており、規律を守り、信念を貫き、そして飛行兵としての理想を決して忘れないようです。
(テープ)
「私たちは、安全な飛行のために、精神力、体力、知識を高めるために、日々、時間ごとに学び、鍛錬し続けなければなりません。私が空を征服する道を歩み続ける原動力は、祖国、軍隊、国民、そして空そのものへの愛です。飛び立つたびに、私たちは国民の信頼と希望を背負っており、党、国家、軍隊、そして国民から与えられたすべての任務を立派に遂行し、祖国の神聖な空域を守り抜きます」
仲間とともに任務に臨むグエン・ホアン・ハイ・クアン大尉(本人が提供する写真) |
クアンさんと同僚たちは、訓練のたびにコックピットで流す一滴の汗は、祖国の平和な空を静かに守り続ける見えない「防波堤」なのです。