VOV5の指導者らと「海外向け報道賞2016」の受賞者達

その前に、2014年と2015年の海外向け報道賞では、これらの記者は「越･米関係20周年」と「平穏と発展の生活の為」という2つの作品で応募し、一等賞を授賞しました。

これまでも海外向け報道賞に応募し、3回連続して最高賞を授賞した作品を振り返るたびに、ホアさんは様々な記憶がよみがえってきます。それによりますと、2014年の海外向け報道賞を受賞した作品「越･米関係20周年」は、ベトナムとアメリカが貿易関係正常化20周年を記念するにあたり、両国政界による諸活動が行われたことや、ベトナムとアメリカのアーチストが「メモリアルデー」をタイトルにしたドラマを披露したことをきっかけに作られたものです。また、2015年に受賞した作品「平穏と発展の生活の為」は戦争後がテーマであり、地雷と不発弾の除去作業に取り組んでいるベトナムの政府と国民、及び国際友人の努力を反映しています。

クアン主席（右）から賞状を引き渡されたホアさん（黄アオザイ）

そして、「ベトナムの国際社会への参入物語」の作品について、ホアさんは次のように語っています。

（テープ）

「私たちは、ベトナムの国際社会への参入事業に印象を持っており、今日のような成果を収める為に当初の様々な困難を乗り越えてきた先人たちを尊敬しています。視聴者を感動させるために、この作品を制作する際に、自分の心からの気持ちを込めました。」

このように語ったホアさんは「ベトナムのドイモイ事業の大きな成果はラジオで放送される30分以内では全部を伝えきれないので、作品の中にベトナムの国際参入過程の初期に功労があった人々の中の一人であるブーコアン元副首相のインタービューを中心に据えるなど多くの外交官、政界、外国投資家、国外の実業家らのベトナムの国際参入過程に関するコメントを盛り込んだ」と明らかにしました。

この作品の制作過程について作家の一人フイエンさんは次のように明らかにしています。

（テープ）

「第29回外交会議の際に、人権問題に詳しいグエン・チュン・タイン国連大使をインタビューの対象に選びました。タイン大使は、ベトナムの民主問題や、人権問題、世界各国に人権問題を説明するためのベトナム外交官の努力などについて説明してくれました。タイン大使に会ってインタビューできたのはラッキーだったと思います。そのインタビューは成功したからです。」

「ベトナムの国際社会への参入物語」というプログラムは、VOV5の記者の努力と能力などを示すものといえます。2016年の最後の日に放送されたこのプログラムは外国人リスナーの方々に、この30年以上にわたって行われているベトナムのドイモイ刷新事業の成果を紹介したほか、ドイモイ事業の提唱者らに対するVOV5の幹部、職員の感謝の気持ちを表わすものとなっています。先ほどのホアさんは次のように語りました。

（テープ）

「海外向け放送に携わる私たちは、いい番組作りを目指し、外国人のリスナーの方々にベトナムの国土、人々、文化の美しさ、社会生活などを紹介するために尽力しています。そして、ベトナムと世界各国を結びつける架け橋になりたいのです。」

これまで、「海外向け報道賞」は3回行われましたが、VOV5の記者らは１等賞３つ、2等賞3つ、3等賞2つを獲得してきました。

二等賞獲得のソンさん（中央）

 中でも、この日本語放送のホアン・リェン・ソンさんの作品が第3回「海外向け報道賞」の2等賞に輝きました。これらは、VOV5の幹部、職員を刺激していると見られています。

今後の海外向け報道活動に関し、ベトナム共産党中央宣伝教育委員会のボー・バン・トゥオン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「海外向け報道は、これまで達成してきた成果を発揮させ、情報提供の質的向上に力を入れていきます。また、内容と形式の刷新、対象範囲の拡大なども重要です。これらを通じて、自らの任務を果たしていきます。」

VOV5の幹部、職員は、真面目な態度、創造性などにより、国の国際社会への参入事業で重要な役割を果たしています。VOVの海外向け番組はベトナム紹介や、世界各国の人々のベトナムに関する理解の深化、ベトナムと各国との友好の強化などに貢献していると評価されています。VOVはこれからも国民と伴に歩んでゆきます。