チンさん
霊芝有限会社のキノコとバイオ製品研究開発センターのグェン・ティ・チンセンター長は科学者の考え方と経営者の意志により、多大な成功を収めてきました。
チンさんの考えでは「金持ちになりたいなら、別の方法をやらなければならない」ということです。この考えは、数十年前にチェコで研修したことをきっかけにしたものです。当時、欧州諸国のキノコ栽培業者が農業廃棄物を利用して、キノコ生産に使用したものの高い効果を遂げたことを目撃していました。その一方で、ベトナムでは工・農・林業の廃棄物は燃やされてしまいます。それに、高温多湿のベトナム気候はキノコの発展に適しているのです。そこで、大学卒業後の1973年に、ベトナムに戻ってから、廃棄物でキノコ栽培をすることにしました。チンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「私は欧州諸国から食用のキノコの種子を持って帰りました。ワラ、オガクズ、バガス、トウモロコシの芯などを利用して、キノコを栽培しています。収穫量は高いですよ」
幾つかのキノコ類の栽培に成功したのち、チンさんは農村部でキノコ栽培を行う事にしました。現在、チンさんは北部ソンラ(SonLa)省、ライチャウ(LaiChau)、中部高原地帯のラムドン(LamDong)省、ダクラク(DacLac)省などではヒラタケの栽培を展開し始めました。食用キノコの栽培に成功した後は医薬用キノコ栽培を研究する事にしました。チンさんが生産したキノコは、栄養機能食品ですが、治療、健康増進に効果があるのです。昨年、チンさんは「食用キノコ、医薬用キノコ生産技術の革新」という研究成果で受賞しました。チンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「『食用キノコ、医薬用キノコ生産技術の革新』プロジェクトは効果を遂げ、貧困解消に寄与できるはずです。このプロジェクトの目標は貧困状況にある女性を助けるという事です。私は今年中に、50人の貧困女性を会社に受け入れる予定です。」
現在、チンさんが作った医薬用キノコ製品は、ガン、エイズの貧しい患者に届けるようになりました。彼女の同僚であるグェン・ティ・バンさんはチンさんについて次のように明らかにしました。
(テープ)
「チンさんは親しみやすい人です。特に、常に貧しい患者を助けています。私はチンさんから色々なことを学ぶようになりました。また、チンさんの会社に入社してから、我が家の生活は高まるようになりました。」
霊芝有限会社のキノコとバイオ製品研究開発センターのグェン・ティ・チンセンター長が行なった科学研究は実現されており、ベトナムの科学発展や貧困解消に寄与してゆくことでしょう。