グェン・ゴック・トウさん
北部ビンフック省タムダオ県タムクアン村に住むグェン・ゴック・トウさんは、4年間にわたって、貴重な薬草の研究を行った結果、薬草の栽培と繁殖モデルを成功させました。トウさんによりますと、伝統的薬草の価値を知り、これらの薬草の栽培をすることにしました。
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「実際、ベトナムでは薬用植物は沢山あります。形が同じであっても名前はそれぞれの地方の方言で呼ばれています。ですから、私は数ヶ月をかけ、研究をして、その薬草の正式名称を見つけました。」
2010年にトウさんは、農業奨励担当幹部の支援と現地の補助基金から資金を受けて、薬草の栽培面積を拡張することにしました。4年後、およそ1ヘクタールの丘の土地に200種類の薬草が栽培されるようになりました。その中には、多くの貴重な薬草があります。例えば、アマチャヅル(甘茶蔓)、スイカズラ、丹参(たんじん)などです。当初の困難について、トウさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「薬草の栽培過程では有利な点が少ないものの、困難は多かったです。中でも、資金不足、薬草の栽培と手入れに関する経験不足ということです。ですから、当初の結果は高くなかったです。」
およそ1ヘクタールの面積に、3千平方メートルの敷地は苗畑です。彼は、国内各地の薬生産会社と契約を結び、薬草の種子を提供しています。その他、彼は、現地住民に薬草の栽培と手入れの方法を無料で教えています。
トウさんに資金を提供したグェン・ホアン・アンさんは「トウさんが行なっている薬草の栽培モデルは地元の経済発展に大きく寄与している」と高く評価し、次のように語りました。
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「薬草の栽培への投資はビンフック省の新たな方向です。トウさんがやっている薬草の栽培モデルは貧困解消や転作に寄与してきました。2014年にトウさんは、『経済発展を成功させた青年』として選ばれました。トウさんのようなモデルは今後も増えてゆく計画です」
現在、トウさんは会社を設立し、現地の多くの住民を雇っています。貧困解消や雇用創出に寄与するトウさんのような手本は拡大されるべきことでしょう。