製麺機を発明した農民ハウさん

製麺機を発明した農民ハウさん - ảnh 1
ハウさんと製麺機

ハノイ市郊外タンオアイ県ビックホア村に住む農民ブイ・ド・ハウさんについて誰もが知っています。製麺機や春巻きの皮製造機を発明し、その機械は、地元の人に愛用されているからです。

ハウさんは、1981年に退役して帰郷し、地元の伝統職業である麺類製造業に従事しました。従来は主に手作りだったので、大変でした。効率が低くく、収入も多くありませんでした。そこで、ハウさんは、製麺機を製造することにしました。1989年に、最初の製麺機が出来上がりました。ハウさんの話です。

(テープ)「製麺機をできるとは思いませんでした。この機械が出来上がるまでの時間は長かった。途中でもう止めようと思う時もあったよ。そのときに、銀行から融資を受けたよ。」

ハウさんが作った製麺機を操作する人は3人だけですが、従来のやり方でやれば20人分の効率に匹敵します。それだけでなく、製麺機で作られた麺類は、品質もよいのです。これまでに、ハウさんが作った製麺機は全国各地に出荷されました。ビックホア村だけでも、およそ60機が稼動しており、およそ600人に安定した仕事を与えています。タンルオン村落に住むグェン・バン・トアさんは次のように語りました。

(テープ)

「以前、ビーフンや春巻きの皮を作るのはすべて手作業だったので、とても大変でしたよ。現在、ハウさんが作った機械のお陰で、人手が少なくなり、作る時間も短くなり、効率はいいですよ。」

製麺機は国内では勿論ですが、欧州やアメリカ、オーストラリアに住むベトナム人の人々にも愛用されています。ビックホア村農民協会のグェン・バン・タム会長によりますと、現在、村全体ではおよそ600人がビーフンや春巻きの皮の生産に従事しており、安定した生活を送っています。また、従来の手作業では、石炭やガス、薪を燃料にしていため、環境汚染にもなりました。現在、電気で製麺機を操作するので、それらを克服しました。

(テープ)

「製麺機を使用することで、人手もかなり減りました。また、近代的な技術で生産された麺類や春巻きの皮は質的にも量的にもよいです。ですから、麺類生産業者は皆満足しています。」

さらに、ハウさんは春巻きの皮のみっぺい型生産ラインを設計しました。つまり、出来上がった春巻きの皮は空乾燥が要らずに、そのまま機械の中で乾燥させます。そういう生産方法で、春巻きの皮は食品衛生を確保し、輸出の条件を満たす事が出来ます。

コミュニティに大きく貢献してきたブイ・ド・ハウさんは農業農村開発省から『農民発明家』という賞状、及び国家主席から『創意工夫のモデル』という称号と『ベトナム農業』のゴールドカップを授与されました。

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