(VOVWORLD) - 二層制地方行政が運用されて以来、ハノイ市はDXをさらに重視しており、その一環として「運営初期段階における各村、区でのDX活動支援45日間キャンペーン」が実施されました。
ハノイ市は、DX=デジタルトランスフォーメーション、および行政手続き改革に先駆けた地方の1つです。市内における、約3万人のメンバーを擁する5000箇所以上のコミュニティDX推進チームが設立・運営しています。特に、二層制地方行政が運用されて以来、ハノイ市はDXをさらに重視しており、その一環として「運営初期段階における各村、区でのDX活動支援45日間キャンペーン」が実施されました。
タインチー村で行政手続きを行う住民(写真:Kim Liễu/VOV5) |
タインチー村に住むクー・タイン・ガーさんは、7月30日に新規村レベルの行政で行政手続きを行った際の体験を次のように語っています。
(テープ)
「公共サービスは大きく改善されました。テクノロジーと行政手続きがアプリと連携しているため、自宅にいながら整理番号を取得し、自分の順番がどこまで進んでいるか追跡できます。私自身も市民も、迅速かつスムーズに手続きができ、長時間列に並んで待つ必要がありませんでした。また、アプリには高齢者、障害者、少数民族向けの優先区分があり、とても便利だと感じています」
情報技術の応用とDXは、二層制地方行政を効率的に運営し、行政府を市民に近づけ、行政活動の有効性と効率性を高めるための鍵と見なされています。
タインチー村人民委員会のラー・ヴァン・フイ委員長は、次のように述べています。
(テープ)
「先日、ハノイ市は二層制地方行政の初期運用段階における各村、区でのDX活動支援45日間キャンペーンの展開に関する7月24日付の指示第11号を発令しました。現在、職員のあらゆる業務がAI人工知能によってサポートされています。行政サービス施設は、アカウントのセキュリティに慣れていない市民を支援する必要があります。また、私たちは迅速対応チームを編成し、要請を速やかに展開し、条件が整えば直接各家庭に出向いて対応します。現在、2つのチームが市民への直接対応を担当しています」
市民と企業へのサービス向上を目的として、ハノイ市は2025年7月末から「二層制地方行政の初期運用段階における各村、区でのDX活動支援45日間キャンペーン」を実施しました。村、区レベルの行政の職員は、統合された行政手続きに関する多くの内容について研修を受け、オンライン公共サービスシステムの利用能力を向上させました。各村、区は、24時間対応のサポートシステムや地域別の固定Zoomグループなど、効果的な技術支援メカニズムも確立しています。
ゴックホイ村で行政手続きを行う住民(写真:Kim Liễu/VOV5) |
ゴックホイ村の公共行政サービス施設に勤務するヴオン・ティエン・クエン氏は、次のように述べています。
(テープ)
「現在、専門職員と指導部は、最も効果的なソフトウェアを適用、利用できるように、よく文書を研究しています。すべての公共行政手続きを期限内に解決するためには、昼夜を問わず業務をこなさなければならないからです」
行政機構におけるDX人材の能力向上に加えて、各村、区は公共行政サービスセンターへの機器やネットワークインフラの整備、市から村レベルへの帯域幅のアップグレード、および共有システムでの職員用アカウントの設定と提供を行いました。
ハノイ市土地登記事務所のファム・ヴァン・ティン副所長は、次のように明らかにしました。
(テープ)
「技術インフラ、伝送回線、およびデータを村レベルの人民委員会に引き渡しました。私たちはまた、126の村、区レベルの行政運営が市民のニーズを適切に満たせるよう、地籍担当職員とともに土地管理業務に関連するソフトウェアシステムの利用について研修を行いました。」
情報技術の応用を推進した結果、現在、126の村、区における行政手続きの80%がオンラインで取り扱われています。ハノイ市人民委員会のチュオン・ベト・ズン副委員長は、次のように述べています。
(テープ)
「私たちは現在、ハノイ工科大学と協力して、地方行政府のDXの推進を支援しています。公共行政システムを再設計し、市民が政府に来るのではなく、政府が市民のもとへ行き、市民からの意見を聞くようにしています」
二層制地方行政のDXは、行政区画の変更時にも継続的な管理活動を維持するだけでなく、現代的で透明性の高い行政を構築し、市民と企業の満足度を高めます。ハノイ市は、システムの改善、職員の能力向上、情報技術インフラへの投資を着実に進め、地方政府の効率的な運営を推進し、市内の経済・社会開発に貢献しています。