スマートフォンの使い方を住民に指導するライチャウ省国境警備隊の隊員（写真：Khắc Kiên/VOV-Tây Bắc）

シー・チョアン村で、ヴァン・マー・チャイ国境警備隊によって開催されるスマートフォン使用法の啓発・指導コースには、数十人の村民が参加しています。スマートフォン上での操作の一つ一つを「緑色の軍服を着た先生たち」が丁寧に指導しています。

チェオ・ティ・ホアさんは、インターネット接続のスマートフォンを使用してから、テクノロジーに関する多くの知識を身につけて、農作業にテクノロジーを応用できるようになったほか、不法に国境を越えるよう誘惑されたりすることがなくなったと明らかにしました。

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「今日のコースは、デジタルトランスフォーメーションや、ソーシャルネットワークに関する多くの知識を身に付けており、オンライン詐欺を避けるのに役立ちます。私自身も、家族や親戚、周囲の人々に、ソーシャルネットワークについての認識を高めるよう指導します。それにより、住民は警戒心と認識を高め、それを家族の経済発展に応用できるようになります」

ライチャウ省の国境地帯で、国境警備隊の「緑の制服の教師」らが開催するデジタル識字運動の学習会（写真：Khắc Kiên/VOV-Tây Bắc）

ヴァン・マー・チャイ国境警備隊駐屯所は、2025年5月から「匿名電子メールボックス」というモデルを展開しています。犯罪の通報をしたいとき、以前のように駐屯所まで出向く代わりに、住民はスマートフォンを持ち、文化会館、診療所、または定期市に貼られたポスターのQRコードをスキャンするだけで、情報が収集されるようになっています。

ヴァン・マー・チャイ国境警備隊駐屯所副政治委員のグエン・ズイ・カイン少佐は次のように述べています。

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「これは、現地住民が法律に関する知識や、情報技術の応用スキルを向上させるための解決策です。私たちは『緑色の軍服を着た先生がデジタルトランスフォーメーションを加速』というモデルを効果的に展開し、17回のセッションを開催し、延べ850人の村民にデジタル技術応用のスキルを指導しました。住民向けの法律普及教育コンテンツのQRコードも17種類設定しています。これにより、住民は法律についてより深く理解し、法意識が向上してきました。コミューン幹部、党支部書記、村長全員が、法律普及教育資料を伝えるために情報技術を使用できるようになりました」

デジタル識字運動のため、ライチャウ省国境警備隊が貧困世帯にスマートフォンを支援する取り組み（写真：Khắc Kiên/VOV-Tây Bắc）

この「匿名電子メールボックス」を導入してからの短期間で、数百件の情報が寄せられ、その中には特に価値のある情報も多数ありました。住民からの情報提供は、国境警備隊が多くの違法事件を効果的に発見・処理するのに役立っています。不法出国を行った容疑者の逮捕、ヘロインの押収から、火縄銃や規制薬物の回収に至るまで、多岐にわたります。しかし、最も重要なことは、このモデルがデジタル技術を通じて、住民の法律に対する認識、そして自身が住む村を守る責任感そのものを真に変化させたことです。

現在、ライチャウ省内のすべての国境警備隊駐屯所で、住民へのデジタルスキルの啓発・普及活動が一斉に展開されています。遠隔地の村では40以上の教室が開催され、少数民族モン族、ザオ族、ハニ族、タイ族などの多くの民族の住民が参加しています。

デジタル識字運動の啓発活動に参加する国境地域の住民を激励するグエン・ヴァン・フン大佐（右）（写真：Khắc Kiên/VOV-Tây Bắc）

ライチャウ省国境警備隊司令部政治委員のグエン・ヴァン・フン大佐は、次のように述べています。

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「私たちは、それぞれの国境警備隊駐屯所に3人から5人の教員チームを結成し、村を訪れて、住民がデジタルトランスフォーメーションを理解するのを支援、指導しています。同時に、スマートフォン使用の方法を住民に指導します。それによって、住民は家族内で情報を交換できるようになります。特に、それを通じて住民は、国境警備隊に犯罪情報を報告・通報する方法を知ることができます」

テクノロジーは祖国防衛という任務において、住民と国境警備隊を結びつけるのに役立っています。祖国の最前線に立つ兵士たちの静かな足取りと粘り強い努力、そして「緑色の軍服を着た先生たち」は、国境地域における「住民の心からの信頼」という特別なデジタル化に貢献しています。