現場の音

この集会所は今から600年前にチャコ村を建設した守護神6神を祀るためのものです。この6神は漁をしているチャコ村の漁民を台風から守る神様とされています。そのため、チャコ集会所の祭りはこれらの守護神を偲ぶものだとされています。チャコ地区党委員会のチャン・ゴック・ハイ委員長は次のように語りました。

（テープ）   

「毎年開かれるこの祭りは順調な気候と大漁を祈るためのものです。また、この祭りは若者に故郷の伝統を教育することにも寄与します。この祭りがモンカイ町だけでなく、クアンニン省、ひいては国内のすべての人々に知ってもらえるよう望んでいます」

祭りの始まりを告げる太鼓が通りに響き、その後にみこし行列があります。そのみこし行列がモンカイ町の通りやビーチを通ってから、チャコ集会所に戻ります。

現場の音 

みこし行列が通っていった通りの両側の家は果物やエビ、カニなどの海産物を並べ、神様にお参りします。チャコ集会所の祭りに初めて参加したライ・テイ・クイさんは次のように語りました。

（テープ）        

「この集会所は神聖な所です。チャコ集会所の祭りに参加するのは今回が初めてですが、大好きです。今後も、引き続き参加します。この伝統的な祭りをのちの世代に伝えればと思っています」

チャコ集会所の祭りでは12匹の豚のコンテストが行われます。これらの豚は村にある12人の男性が飼育したものです。男性は中年で、健康的であるのはもちろん、よく働き、道徳的な人でなければなりません。コンテストでは、姿かたちが最も美しい豚が優勝します。優勝した豚はつぶされ、神様に捧げられます。今年、優勝した豚を飼育したグェン・マイン・クアン さんは次のように語りました。

（テープ）

「1年間豚を飼育することはかなり大変でしたが、コンテストに優勝したことを栄誉に思っています。コンテストに参加できるのは一生で一回だけだからです」

2019年、文化スポーツ観光省はチャコ集会所の祭りを国の無形文化遺産として認定しました。この祭りを毎年開催することはこの祭りのユニークな歴史的文化的価値を確認することでしょう。