(VOVWORLD) -これまで、ハイフォン市が“港湾都市”とか、“火炎樹の都市”などと呼ばれていますが、現在は、この都市を“橋の都市”と呼んでもよさそうです。
北部港湾都市ハイフォンに住んでいる人々、又は、この市を訪れたことがある人々はいずれもここにある橋を歩くことがあります。これらの橋を通じて、ハイフォン市の発展ぶりをある程度理解できることでしょう。
これまで、ハイフォン市が“港湾都市”とか、“火炎樹の都市”などと呼ばれていますが、現在は、この都市を“橋の都市”と呼んでもよさそうです。
2013年~2018年の期間に、ハイフォン市には大小20本もの橋が新たに架けられました。これらの橋は地元の人々の生活に便宜を図っています。
最近、ハイフォン市を流れるラックチャイ川に架かる第二ラオ橋、第二ニェム橋、ドンケー橋の3本の橋が新築されました。2017年9月、ハイフォン市と沖合にあるカットハイ県を結ぶタンブー・ラックフェン橋が開通しました。全長5.44キロメートルのこの橋はベトナム最長の海に架かる橋となりました。
2018年に開港予定のラックフェン国際港とベトナム北部地域間の物流を支える輸送路として活用が期待されています。その他、市内にはタムバック橋、クアイ橋、グェンビンキェム橋など多くの橋の使用が開始され、交通渋滞の緩和に大きく貢献しています。
ハイフォン市ホンバン地区の住民の一人ホアン・テイ・タオ( Hoang Thi Thao) さんは次のように語りました。
(テープ)
「新しい橋が架かってから、だれもが嬉しい気持ちです。市内への行き来が便利になっています。ハイフォン市が美しくなっています」
現在、ハイフォン市を流れるカム川にわたるバクダン橋が建設中であり、近いうちに完成します。この橋が開通すれば、ハイフォン市からクアンニン省ハロン市への距離は現在の75キロからわずか25キロに短縮されます。
その他、ハイフォン市の境界を拡大させるとされるホアン・バン・トゥ橋が建設中です。ハイフォン市と北部ホン川デルタにあるタイビン省を結ぶ沿海の道路が建設されています。この道路上には7本の橋があります。
交通網の発展を強化しているハイフォン市は国内外の大手企業の投資を誘致することを期待しています。ハイフォン市交通運輸局のブー・ズイ・トゥン( Vu Duy Tung) 局長は次のように語りました。
(テープ)
「交通運輸部門は2017年~2020年期の中・長期投資プロジェクトにおいて、資金公約がされたものの実施進捗度を加速させます。交通網が十分に整備されれば、国内外からの多くの投資家はハイフォン市に進出することを確信しています」
全長300キロメートルの合計16本もの川を擁するハイフォン市にとって、橋は交通網における重要な意義を持っており、この都市の経済発展に多くのチャンスを与えています。2030年まで、ハイフォン市にはさらに30本の橋が建設される予定です。