(VOVWORLD) -ノンヌオック寺は、ハノイ市郊外ソクソン県にあるソクソン遺跡群に位置し、ベトナムで最も美しく、歴史的価値のある寺院の一つです。
ノンヌオック寺にあるベトナムの最大の銅製の仏像 |
この寺には最も多くのリムという木材で造られた柱を持つ寺としても知られています。
現場の音
ノンヌオック寺は、ベトナムの伝説に登場した4人の不滅の聖人の一人であるゾンという人物を祀っています。伝説によりますと、ゾンはベトナム建国の祖フン王の第6代(紀元前1972年 - 紀元前1632年)の時代に、北方からの侵略者を追い払う功績をあげました。
ノンヌオック寺の本殿の面積260平方メートル、高さ14メートルです。屋根の瓦は「帽子型」の形状で、屋根の角に沿って曲線を描く龍のデザインが施されています。この龍の姿は、力強さを象徴します。この寺院を建立するため、600立方メートルのリム材、300立方メートルの青石を使用するほか、像を鋳造するには30トンの銅を使いました。
特に本殿には、長さ13メートルのリムという木材で作られた柱が80本もあり、柱の直径は約35センチメートルです。これは、ベトナムで本殿におけるリム材の柱の数が最も多い寺院となっています。ノンヌオック寺の住職の一人である大徳ティック・カイ・トゥアン氏は次のように述べました。
(テープ)
「寺院に入ると、「三宝殿」があり、そのうしろに祖師を祀る「祖師堂」が続いています。この祖師堂では、寺を開創した師僧たちを祀っています」
ノンヌオック寺 |
ノンヌオック寺には、ベトナムの最大の銅製の仏像があります。その像は本堂の中央に安置されています。像の重さは30トン、高さは6.5メートルです。この仏像は「仏陀如来像」として広く知られています。ノンヌオック寺の近くに住む男性の一人であるレ・ヒュ・ズンさんは、次のように語りました。
(テープ)
「ノンヌオック寺は多くの緑に囲まれ、山と湖があり、美しい景観があります。寺の建設デザインは調和が取れており、ここに来ると、心が穏やかになり、静けさを感じることができます」
ソック寺院遺跡群内に位置するため、ノンヌオック寺を訪れた観光客は、周辺の他の見どころも探索できます。例えば、ソック山の神々を祀る「チン寺」や、ゾンという聖なる人物の母親を祀る「マウ寺」、ゾンという人物を祀る「トゥオン寺」、ベトナム仏教学院などです。古風で歴史的な建築様式を誇るノンヌオック寺は、単なる神聖な寺院にとどまらず、ベトナムで有名なスピリチュアル観光地としても知られています。