イエンバイ省のスオイ・ザン村の茶栽培


イエンバイ省のスオイ・ザン村の茶栽培 - ảnh 1

北部山岳地帯イエンバイ(YenBai)省バン・チャン(VanChan)県スオイ・ザン(SuoiGiang)村は標高1400メートルのところにあります。この地から周りを見渡すと、一面青い茶畑ばかりです。この地では、どこへ行ってもお茶の木が目に付きます。

ここは温帯気候に属するので、スオイ・ザンの緑茶は独特な香りと美味しさを持っています。そのため、スオイ・ザンの緑茶は国内でよく知られるようになり、これにより、現地住民の生活は向上するようになりました。

タイ・グェン(ThaiNguyen)省、フート(PhuTho)省、トウェン・クアン(TuyenQuang)省など他の栽培地域と違って、スオイ・ザンのお茶の木は科学技術に頼らずに、自然のままに成長しています。この理由で、スオイ・ザンのお茶は特別な香りを持っています。また、このお茶を飲むと、睡眠を妨げることがなく、健康に良いと評価されています。

スオイ・ザンの茶栽培業者の一人であるザン・ア・スさんは次のように語りました。

(テープ)

「スオイ・ザンのサン・トエット(SanTuyet)お茶は特別な手入れは行なわず、自然のままに成長させて、12月か1月に収穫します。このお茶は殺虫剤や肥料、植物成長調整剤をまったく使用していないので、クリーンティとも呼ばれています。土壌が痩せていればいるほど美味しいお茶を栽培できます。」

現在、スオイ・ザン村全体には、100歳を超えるお茶の木が数十本あります。その中でも、樹齢300年にのぼる木もあります。半世紀前に、旧ソ連科学アカデミーのある科学者がこの地へ足を運びると、「私はお茶の木を栽培する120カ国に立ち寄りましたが、スオイ・ザンのように長年にわたって栽培されているお茶の木がある国はありませんでした。この地のお茶はとても独特で、世界のお茶の18種類の味を持っている。」と明らかにしていました。

イエンバイ省のスオイ・ザン村の茶栽培 - ảnh 2


統計によりますと、現在、ベトナムでは、サン・トエット茶の栽培地は北部山岳地帯に集中しており、その面積は4万ヘクタールにのぼり、全国の茶栽培面積の 3割に当たっています。しかし、スオイ・ザンの緑茶は最も美味しいと評価されています。サン・トエット茶は乾燥が進むと白い粉をふったような感じになって きます。また、湯飲(ゆの)みに注いだときの色は緑色で、香りが強いです。

上品なお茶をつくることは簡単ではありません。これは茶葉の摘み取りから製茶までの過程に左右されます。茶の木は標高の高い山々に広く散らばって栽培され るので茶摘みは大変だそうです。その上、朝早くから茶を摘み取らなければなりません。

というのは、太陽が出ると、茶は渋みが強くなり、香りが薄くなってし まうため、早朝が香りが茶葉に強く付いている時間帯だからです。お茶の形状と品質を保つために、茶葉を丁寧に摘み取らなければなりません。

茶摘みの時期は 極めて重要です。普段、新芽が成長してくると茶摘みを行います。茶摘みの時期が遅れると収量は増えるものの、次第に葉が硬化してしまい、主成分も急激に減 少するため、品質が低下します。そのため、品質を保ちながら収量を確保するため、茶摘みの時期の見極めが必要です。

茶畑を持つザン・ア・ジーさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「私は約300本のお茶の木を栽培しています。この中の最高樹齢は300年に達しています。もし夫婦の二人だけで茶摘みを行なえば約1週間かかりますが、他の人に頼んだら2・3日で終わります。朝6時から茶摘みを始め、終わると摘み取った茶葉を加熱します」

毎年、スオイ・ザン村全体は、300トンを超える新芽を摘み取り、60トンのお茶を生産しています。スオイ・ザン村の村人は、地元のお茶の木の保存発展に取り組んでいます。この地のお茶の商標はいつまでも、国内外で愛用されることでしょう。

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