(VOVWORLD) - この神社は、初期道教文化の存在を示す歴史的文化的価値を持っており、国の特別な遺跡として認定されています。
北部フンイエン省をはじめとする全国におけるアンサー神社(ダウアン神社とも呼ばれる)は、道教文化の代表的かつユニークで、唯一にして最大規模の建築物として知られています。この神社は、初期道教文化の存在を示す歴史的文化的価値を持っており、国の特別な遺跡として認定されています。
アンサー神社はティエンルー県アンビエン村アンサー集落に位置されており、玉皇上帝、天仙、地仙などの道教の神仙を祀っています。アンサー神社遺跡管理委員会のメンバーであるチャン・トアイさんは次のように明らかにしました。
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「昔、この神社は竹、茅、笹、木の葉で建立されたため、良いことを祈る神社という意味で『トゥイ・ウン・クアン』とも呼ばれていました。全国各地からの人々は、幸福、財産、長寿を祈るため、よくこの神社へお参りに行きます。これまでに、神社はいくども改修されました」
アンサー神社は美しい姿をもつ大規模でふるい建築物であると評価されています。この神社が他の建築物と比べて最もユニークで特別なのは、オンムオン、及びハウクンと呼ばれる2か所の建築物が大理石で作られており、珍しい独自性を生み出していることです。これらの建築物にある模様は彫刻家によって巧みに施されたものです。
トアイさんはまた次のように語っています。
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「表宮殿は主に木製ですが、奥宮殿は主に石で作られています。石の柱は、獅子、狻猊(さんげい)、竜の形が彫刻されています。 禁中には2か所の扉があります。これらの扉はいつも閉まっています」
アンサー神社の芸術的価値は、唯一無二の希少遺物や、古物、宝物などが保存されているということです。その中には、国宝であるテラコッタの祭壇(16世紀頃)と、アンサー神社テラコッタの塔(16∼17世紀頃)があります。その他、16世紀~17世紀までの2本のテラコッタ像の台座、1773年製の銅鈴、18世紀の仏像などもあります。これらは、研究者にとって貴重な文化遺産であるとされています。文化研究者のチャン・ラム・ビエン教授によりますと、アンサー神社テラコッタの塔は仏塔とは異なります。 仏塔は通常奇数ですが、こちらの塔は10階建てであるということです。
ビエン教授は次のように語っています。
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「この神社には、塔を美しくするためだけでなく、ベトナム人の願いを表現するための多くの模様や装飾が今も残されています。この願いは、神様にどうか人間に恵みを与えてくださいということです」
アンサー神社は2020年に首相府から国の特別な遺跡として認められました。アンサー神社にあるテラコッタの塔と祭壇はそれぞれ2021年と2022年に国宝として認められました。
アンサー神社の文化的価値を活用するため、フンイエン省行政当局の指導者は、関連機関、ティエンルー県に対し、この遺跡の管理、文化的価値の保存と発揮を求めました。
フンイエン省人民委員会のチャン・コック・バン委員長は次のように語っています。
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「関連各機関は、2020年∼2025年期の文化的価値、文化史跡の保存と発揮プログラム、2030年までのビジョンを計画通りに効果的に実施する必要があります。特に、アンサー神社を省レベルの観光スポットに徐々に発展させるように注力して欲しいです」
アンサー神社と古物などはフンイエン省の貴重な遺跡です。神社には、人間的および宗教的な独特の意味が含まれており、文化の流れの中での交流が示され、次の世代に受け継がれています。