(VOVWORLD) -ベトナムでは、栗は北部のカオバン省、ランソン省で主に栽培されています。ランソン省に住む多くの農民たちは栗の木の栽培により、生活困窮した状態から脱出し、富を築くようになっています。
栗の木 |
ランソン市クアンラック村に住むグエン・チュン・ヒエウさん一家は、2006年頃、2ヘクタールの畑に栗の木を栽培し始めました。栗の木は成長が早く、害虫に強い植物であり、栽培から4年後に収穫できます。
ヒエウさんは次のように明らかにしました。
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「栗の木は手間がかからない植物です。今年の栗の収穫量は、およそ4トンないし5トンでした。我が家の栗は、国内各地に出荷されています」
現在、ヒエウさんの家庭は8ヘクタールの栗畑を有しています。栗の卸売価格は、1kg当たりおよそ10万ドン、約590円で販売できました。これにより、ヒエウさん一家は約3億ドン、およそ177万円の年収を得られています。
一方、クアンラック村クアンホン集落に住むホアン・バン・ホックさんはヒエウさんと同様、栗の木を栽培しています。
(テープ)
「栗の木を栽培する村民が益々多くなっています。栗の収穫期になると、卸売業者は、畑に買い付けに訪れます。我が家は、以前では、桃の木ばかりを栽培していましたが、栗の木も経済的高い価値をもたらす植物であることを知ってからこの3年間に、栗の木を栽培したのです」
現在、クアンラック村に住む100世帯あまりの家庭がおよそ60ヘクタールの畑に栗の木を栽培しています。地元の農業指導員は、毎年、村民に栗の木の栽培技術と手入れ方法などの訓練コースを行います。クアンラック村人民委員会のノン・トウイ・フォン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「クアンラック村は2002年に栗の木の試験栽培を行いました。収穫量と経済的価値が高かったため、栗の木の栽培面積を拡大することにしました。クアンラック村の栗は、2021年に、ランソン省のOCOP=一村一品の製品の基準を満たしたほか、2022年にベトナム農業農村開発協会から『ベトナム農業ゴールドブランド』という称号を授与されました」
近いうちに、クアンラック村行政当局は、農業体験観光ツアーを開発する方針です。これに基づき、現地を訪れる観光客は、栗の収穫、栗焼きなどを体験することが出来ます。