(VOVWORLD) - ベトナム全国の経済が新型コロナウイルスの感染症の影響による多大な被害を受けている中で、東北部クアンニン省は成長速度を維持し、工業が引き続き発展している数少ない地方の1つです。
ロジスティックスと海運もクアンニン省のメリット |
新型コロナウイルスの感染症はクアンニン省の先端経済部門である石炭部門に深刻な影響を与えていますが、TKV=ベトナム石炭・鉱物産業グループは労働者の健康を保護しながら生産経営活動を維持するため、複数の措置をとり、積極的な結果を収めてきました。
今年第1四半期に、石炭採掘量が年間計画の26%にあたる1050万トン、販売量が1200万トン、収益高が12億ドルを超えていることはその証とみられています。同社の幹部グエン・マイン・クオンさんは次のように述べています。
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「疫病は当社の生産経営活動や、労働者の生活改善などに悪影響を与えていますが、第1四半期の結果はわが社がとっている措置の効果を示しています。私たちは、それぞれの企業の状況を踏まえ、適切な措置をとっています。したがって、労働者の健康保護と生産経営活動の発展という二重任務を果たすようになっています。」
一方、省内の発展事業に重要な役割を果たしている観光サービスも多大な被害を受けています。しかし、工業や、農・林・水産物部門の安定した発展により、クアンニン省は引き続き、GDP=域内総生産の成長率を7・2%程度に維持しています。
新型コロナウイルス感染症の状況が複雑に推移してる中、同省は、工業部門を観光とサービス業を補助するものとして発展させていく方針を打ち出しています。その中で、今年の石炭採掘量を少なくとも4100万トンに増やす計画です。
これは各火力発電所の需要を満たすための措置としています。この目標達成へ向けて、クアンニン省行政府は、近代的設備の導入や、関連各プロジェクトの進捗度加速などの面で、石炭部門にあらゆる有利な条件を作り出しています。ヌイベオ石炭会社のゴ・テ・フィエット社長は次のように明らかにしています。
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「クアンニン省とわが社の指導部は炭鉱や、倉庫、廃棄物などについて、具体的な指示を出しています。今後も、機械化や、炭坑強固、生産性の向上などを進めていきます。特に、台風シーズン近づいているので、自然災害予防対策のための準備も促進します。」
さらに、クアンニン省は輸出強化を目指し、複数のプロジェクトを展開する予定です。同省人民委員会のグエン・バン・タン委員長は、「公共投資プロジェクト、および、予算を使用しないプロジェクトの実施、技術と行政手続きの面での企業支援などを促進していく」と明らかにし、次のように語っています。
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「わが省は、企業の生産経営活動に最も有利な条件を作り出すという精神を掲げています。これを通じて、歳入向上を図っています。したがって、省内の各機関は企業を支援するために尽力しています。」
新型コロナウイルスとの闘いにおいて、積極的な成果を収めていますが、クアンニン省は、今後の状況を想定し、経済社会発展に関する複数のシナリオを立案しました。その姿勢により、今後も、クアンニン省が着実に発展していくことが期待されています。