(VOVWORLD) - ハノイや、ホーチミン市、ダナン市、ビンズオン省に次ぎ、南部ドンナイ省は、スマートシティを試験的に建設する地方として選ばれました。
市内の交通監視カメラシステム(写真:baodongnai) |
都市化速度が速いドンナイ省は交通や、医療、教育などいくつかの分野に複数のスマートアプリケーションを導入しています。これらは、近い将来のスマートシティの前提とみられています。
ドンナイ省は、スマートシティは都市管理や、市民の生活水準の向上、行政府の能力向上、天然資源の効果的使用などのためにIT情報技術や、AI=人工知能など先進的技術を導入するものであると認識しています。これに関し、VNPT=ベトナム郵政総公社のフイン・クアン・リェム副社長は次のように述べています。
(テープ)
「スマートシティの土台はデータベースの連結といえるでしょう。モノのインターネットや、電子政府などに関する情報を共有させる必要があります。これを通じて、都市管理や、市民の奉仕などの質的向上を進めます。」
数年前から、ドンナイ省はスマートシティ建設の準備作業を開始しました。その中で、交通は優先課題とみられています。現在、同省は、バス行程監視システムや、交通監視カメラシステム、交通運営システムなどを導入しました。ドンナイ省交通警察のチャン・チョン・トゥイ少佐は、「これらは効果をあげている」と明らかにし、次のように語りました。
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「これらは近代的な技術であり、情報を自動的に更新・分析することができます。したがって、交通ルール違反や、渋滞に関する情報などを直ちに収集・処理できるようになります。」
また、同省は教育や、排水管理・処理、環境汚染観測などの分野にも複数のスマートアプリケーションを導入しています。特に、2018年から、省内の各病院では患者のファイル管理にITを導入しました。ドンナイ医療局のファン・フイ・アイン・ブ局長は、「スマート医療を全面的に導入するために取り組んでいる」と明らかにし、次のように述べています。
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「これは、医療部門にとって革命的改革といえます。そのチャンスを掴むことができれば、医療サービスの質が一段と高まると確信しています。また、各病院の過密状態も解消するでしょう。」
スマートシティはベトナムの各地方が目指しているものです。このモデルを試験的に実施しているハノイや、ホーチミン市、ダナン市、ビンズオン省、ドンナイ省の成功はほかの地方にも役立つと評されています。