(VOVWORLD) - 2021年~2025年期のOCOP=「一村一品」運動の目標を達成するためには「一村一品」製品の商標づくりやPR、およびEコマースプラットフォームでの取引の促進が重要な解決策の一つとみなされています。
北部山岳地帯ソンラ省は北部の最大の果物の産地であり、果樹の栽培面積はおよそ8万5千ヘクタールにのぼり、果物の収穫量は年平均数十万トンに達しています。また、オーストラリアやアメリカ、中国、EU=欧州連合などへの輸出が許可される281か所の栽培地域にコードが発給されました。主力の輸出果物はマンゴーやスモモ、竜眼、バンレイシ(釈迦頭)などが含まれています。
ソンラ省の果物の収穫期間は4月から11月までです。ECプラットフォームでの農産物の消費の促進はデジタル経済の開発に役立つ重要な措置となっています。
ECサイトでの農産物の消費促進 |
去る8月半ば、ソンマ県でソンラ省青年同盟委員会は地元の青年を対象にECプラットフォームでの「OCOP」製品の販売に関する研修会を開きました。
また、動画に特化したソーシャルネットワーキングサービス「ティックトック」を通じて、青年同盟員や農家はライブ・ストリーミングを行い、「OCOP 」製品である20種類の果物を販売しました。
4時間にわたり、行われた「ソンラのOCOP 製品の定期市」という12回のライブ配信は延べ2千万のアクセスや57万あまりのビューを得て、5トンの竜眼が販売されたほか、2300件の農産物の注文が寄せられ、収益はおよそ4億7千万ドンに達しました。
ソンラ省、イエンチャウ県、ビエンラン村のテイバク生産協同組合のグエン・アイン・ドックさんは数時間にわたるECプラットフォームでの販売で150の注文が寄せられたと明らかにしました。
(テープ)
「これは我が協同組合が販売方法を変更したことによるものです。『ティックトック』は有効なソーシャルネットワーキングサービスであり、大勢のユーザーへのアプローチが可能です。以前は『ティックトック』の利用が分からなかったので、『ティックトック』で販売する方法も知りませんでした。本日の販売がスムーズに行われ、黒ニンニクをはじめ、我が協同組合の様々な農産物の販売ができる一方、若者へのアプローチにも役立ちました。」
ECプラットフォームでの取引に関する研修会は企業や協同組合、個人経営者のデジタルプラットフォームでの取引の促進や農村の経済開発、製品のPR、新たな流通チャンネルの開拓、国内外の市場の拡大に貢献するとしています。研修会に参加したソンマ県、チエンエン村のハ・バン・ダイさんは次のように話しました。
(テープ)
「研修会を通じて、デジタルトランスフォーメーションへの理解が深まりました。ECサイトでの販売が容易で、仲介人に依存する必要がなくなりました」
青年たちは能動性と創意工夫を生かし、新たなトレンドに速くアプローチするとともに、デジタルトランスフォーメーションやスタートアップなどで先頭に立ち、地元の「OCOP」製品のPRや消費を大いに支援しています。ソンラ省青年同盟委員会のカム・ティ・フエン・チャン書記は次のように明らかにしました。
(テープ)
「研修会を通じて、青年たちにデジタルトランスフォーメーションやデジタルプラットフォームでの『OCOP』製品をはじめとする地元の農産物のPR方法への理解を深めてもらいたいと思っています。また、青年たちは地元の社会経済開発へのデジタルトランスフォーメーションの適用を正しく把握するよう希望します」
ソンラ省は「OCOP」製品のPRへのデジタルトランスフォーメーションの適用に取り組んでおり、科学技術のマスターや地元の発展を目指しています。今後、同省の行政当局は青年と協力し、「OCOP」製品のPRに関するシンポジウムや研修会などを行い、デジタルトランスフォーメーションに集中する方針です。これは「OCOP」製品の生産や消費、オンライン販売などの促進を目指すものであるとしています。