これを通じて、ハナム省の魅力を観光客に発信し、安全で親しみやすく、質の高い魅力的な観光地としてのハナム省の発展が図られるとしています。

2009年から運営されている「dulichhanam.vn」というウェブサイトは、観光プロモーションにおけるハナム省のIT＝情報技術の活用の成功例の一つとなっています。また、2018年に、「visithanam.vn」というハナム省のスマート観光ポータルサイトが開設され、情報技術の活用で、地元の観光エコシステムの構築を目指しています。

写真提供：ハナム新聞

このポータルサイトは、地元の歴史、文化、有名な景勝地、観光活動、開催中のプログラムやイベントなどに関する情報を提供しています。さらに、迅速な宿泊予約、音声による場所検索、チャットボットによる素早い情報提供、緊急時のホットライン電話番号、個別化されたツアー、言語翻訳、360度画像の閲覧など、多くのスマート機能も備えています。

近年、これらの電子サイトやデジタルプラットフォーム、ソーシャルメディアの連携は、国内外の観光客にハナム省の紹介で、功を奏しています。観光プロモーションを促進するため、ハナム省は最新の情報機器を観光PRに活用し、現地を訪れる観光客の増加を目指しています。観光発展のための情報技術の応用とデジタルトランスフォーメーションは、ハナム省の観光のイメージと潜在力PR戦略の一環となり、観光客の体験を向上させ、ニーズを最大限満たすことに貢献しています。

フック副局長　　写真提供：ハナム新聞

ベトナム国家観光局のグエン・レ・フック副局長は同省の発展方向性を高く評価し、次のように述べています。

（テープ） 

「ハナム省は新興観光地であり、良好な観光発展を遂げています。今後、国際市場を中心に、ハナム省の観光PR活動を強化する必要があります。その中で、新技術を活用し、テレビ、映画、文化産業を通じて、ハナム省のイメージを観光客に届ける必要があると思います」

最近、ハナム省は地域間連携を強化し、Facebook、YouTube、TikTokなどのソーシャルネットワーク、3Dプラットフォーム、オンラインプラットフォームでの観光の宣伝・プロモーションを行い、観光産業のデジタルデータベースシステムを構築してきました。現在、ハナム省、ビンルック県のカットゥオン記念区にあるホーチミン主席を祀る廟やズイティエン町にあるロンドイソン寺、女性民兵を祀るラムハー神殿、フーリー市のバウ寺、チュック寺、グドンティソン観光区、キムバン県のバダイン寺など、多くの遺跡や観光スポットにQRコードが貼りつけられています。この方法により、訪問者はQRコードをスキャンして、目的地の情報や関連内容を検索できます。特に、タムチュック観光地は、地元の有名な観光地の一つであり、QRコードがつけられるだけでなく、電子チケットの販売やAI観光ガイドサービスの試行も行われ、観光客の時間とコストの節約が図られるようになりました。さらに、タムチュック観光地には、ベトナム語と英語の2言語で情報を検索できるウェブサイトがあり、観光客は情報を確認し、チケットの購入やサービスの遠隔決済が可能です。多くの観光客は、チップ付きの国民IDカードを使用してQRコードをスキャンする便利さや、全ての個人書類をデジタルプラットフォーム上で統合するVneIDアプリ（持参する必要のある書類を制限するためのソフトウェア）を評価しています。これは仏教の儀式に参加したり、ここでの美しい風景を楽しんだりする際に便利です。タムチュック国立観光地のマイ・クオック・ダット最高経営責任者は次のように語りました。

（テープ）

「この方法は、タムチュック観光地の安全とセキュリティを向上させるためのものです。テクノロジー統合は、訪問者にとってより便利になり、チケット購入のために並んで待つ時間を短縮し、手続きを簡素化しました」

また、スピリチュアルな目的地や有名な史跡、ニャザ絹織りや、ニャンハウの魚の煮付け、ドイタムの太鼓づくりなどの伝統工芸村も、国内外の多くの観光客に選ばれる目的地です。近年、これらの工芸村は急速にデジタル技術のトレンドに追いつき、多くの販売チャネルを拡大し、デジタルプラットフォームでの地元のイメージをPRしています。ハナム省文化スポーツ観光局のグエン・ヴァン・チョン副局長は次のように語りました。

（テープ）

「当省は、国内各地を担当する専門室に対し、伝統工芸村に関するデータベースの構築や画像、ガイダンスの作成、ネット上でのPRを行うよう指示しました。これにより、伝統工芸村とその製品は、国内外の観光客に広く宣伝されるようになります」

地元の強みと観光に関する新しい思考、イノベーションを活用し、ハナム省は観光のデジタルトランスフォーメーションに関する目標を早期に達成し、スマート観光を発展させ、近い将来、ベトナムの観光地図において際立った存在になることを目指しています。