(VOVWORLD) - 南部バリア・ブンタウのように観光を重点的な経済分野に発展させるための十分な要素が備わっている地方はほとんどありません。現在、同省は地域の一流観光スポットになるよう、様々な措置を講じています。
バリア・ブンタウ省は長い海岸線、穏やかな砂浜、純粋な青い海に恵まれています。同省の有名な観光スポットには自然のままの美しさが保たれているコンダオ島やビンチャウ自然保護区と温泉、ロンフォックとキムロン地下トンネル、史跡となったバウセン革命根拠地、、海上ホーチミンルートのロックアン船着場、革命兵士が眠っているハンズオン共同墓地、戦争中、ベトナムの革命活動家を収容したコンダオ監獄などが含まれています。また、豊漁を祈願する祭り「ギンオン」祭りやチュンキュー祭りなどの伝統的なお祭りは地元のユニークな観光商品として知られています。
ブンタウ市の一角=TTXVN
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同省観光局のチン・ハン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「バリア・ブンタウは観光開発のための特別な地理的位置にある地方です。300キロメートル以上の海岸線や原生林、美しい山々、認定されたラムサール条約湿地などがあります。また、伝統工芸村やお祭りは観光客に面白い体験を与えるでしょう」
自然の風景や史跡、豊かな文化に恵まれたバリア・ブンタウ省は1991年、設立されて以来、観光を重点的な経済分野として見なし、その開発に取り組んでいます。以前、同省には10の旅行会社と3155室を擁する50あまりのホテルがありましたが、現在は2245室を擁する77か所の1つ星から5つ星のホテルや、4000室を擁する民宿があります。また、観光分野に対する投資プロジェクトは外国投資16件と国内投資114件の計130件で、投資総額はそれぞれ890万ドルと482億ドンを超えています。毎年、同省を訪れる国内外の観光客は延べ1500万ないし1600万人となり、観光部門の年収は5兆ドンに達し、同省の設立当時の数十倍となっています。
ライスペーパー乾燥=laodong.vn
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2020年から2025年期のバリア・ブンタウ省の党委員会第7回大会決議には専門的で効率的かつスマートな方向に沿って、観光を重点的な経済分野として開発するという目標が設定されました。同省は2030年までにベトナム有数の高級リゾートかつユニークなエンターテイメントの目的地となり、地域的知名度を博し、東南アジアの主要なビーチ観光地トップ10にランクされるとともに、2045年をめどに、地域と世界地図で有名な観光地として知られるようになることを目指しています。
観光開発戦略を現実化するため、バリア・ブンタウ省は5つの観光空間の開発計画を立案し、その中にブンタウ市と周辺地域、ロンハイ・フォックハイ観光スポット、ヌイジン・ティバイ観光スポット、ビンチャウ・ホーチャム観光スポット、およびコンダオ島が含まれています。スエンモック県人民委員会のレ・ティ・チャン・ダイ委員長はこの開発計画に基づき、スエンモック県のビンチャウ・ホーチャム地区を含む沿海地域を多様で質の高い観光中心地に発展させる一方、ビンチャウやホアビン、フォックトゥアン各村でコミュニティ・ベースド・ツーリズムの開発計画を点検すると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「美しい景観に恵まれた地域に対して、県の行政当局は法的枠組みを作り出す一方、それぞれの村は潜在力を活用し、観光と農業を連携させ、豊かな観光市場を開発する必要があります。また、各家庭や中小企業に対し、農業と観光を組み合わせるモデルを開発するため、好ましい条件を提示します」
バリア・ブンタウ省は観光開発戦略の中で、人とコミュニティの利益を中心に置く方針です。従って、コミュニティ・ベースド・ツーリズムと水上ツアー、エコツアーを組み合わせ、開発しています。先ほどのバリア・ブンタウ省観光局のチン・ハン局長は次のように語りました。
(テープ)
「観光開発戦略の作成に際し、リゾートツアーとエンターテインメントを柱と見なしています。また、エコツアー、健康ケア、娯楽活動、およびコミュニティ・ベースド・ツーリズムを相補的な観光モデルとして開発しています」
バリア・ブンタウ省は地元の観光開発総合計画と東南部地域の経済開発戦略を両立させることにより、南部の質の高い観光中心地となるとともに、近い将来、地域有数の魅力的な観光地になると期待されています。