(VOVWORLD) - ベトナムの大手乳製品製造会社のビナミルクは国内市場で最大のシェアを占め、乳業部門の発展でも先頭に立っています。第4次産業革命が進められている現在、ビナミルクは生乳に先進的な技術を適用し、ベトナム消費者の乳製品への需要に応えるとともに輸出市場の拡大を目指しています。
ビナミルク社はほかの乳製品製造会社に先駆けて、国内各地で酪農場を建設しました。すべての酪農場は適正農業規範の世界標準「グローバルギャップ」認証を取得し、乳牛の飼育環境、生乳の品質などを最先端の設備で管理しています。また、子牛はオーストラリアやアメリカ、ニュージーランドから輸入されるものです。
先ごろ、南部タイニン省に国内最大級の酪農場をオープンさせました。これは8千頭規模の牧場で、投資額は5200万ドル、約57億円にのぼり、牛乳の年産量は4000万リットルが見込まれています。ビナミルク酪農場開発担当のチン・クォク・ズン最高経営責任者は次のように語りました。
(テープ)
「牛の餌を加工する現代的な設備を導入し、コンピューターで管理され、毎日、情報がアップデートされています。また、酪農場には冷房システムが設置され、ふん尿の自動処理施設があるので、酪農場は汚れのない状態に維持されています。」
ビンズオン省で粉ミルク工場の落成式
|
現在、ビナミルクは国内各地で国際標準を満たした12ヶ所の飼育場を営んでいます。また、ビンズオン省にある粉ミルク工場と液体ミルク工場は最先端技術で稼働されています。先ほどのマイ・キエウ・リエン最高経営責任者は次のように語りました。
(テープ)
「当社はすべての工場に第4次産業革命の技術を導入する計画があります。自動化システムや人工知能で原料と製品の出荷を管理するということです。すべての機械に専用高性能チップを搭載し、稼働中の過ちを発見することが狙いです。」
ビナミルクの尽力により、同社は国内第1の生乳会社の座を保つだけでなく、2021年に収益を350億ドルに引き上げ、世界の乳業メーカー上位50社入りの目標を達成するでしょう。