(VOVWORLD) - フエンイエン省はホン川デルタの中心地にあり、首都ハノイから西北へおよそ50キロ離れています。温暖な気候や肥沃な土壌に恵まれていることから、フンイエン省は様々な美味しい果物の産地となっています。
フンイエン省の特産品の1つであるオレンジは国内で人気を博しています。同省のかんきつ類果実の栽培面積はおよそ2万4千ヘクタールにのぼり、その中のおよそ1万5千ヘクタールはオレンジの栽培地です。フンイエン省のオレンジは多肉で、栄養価が高く、ほのかな甘味があり、国内消費者に高評されています。消費者の一人は次のように話しました。
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「ベトナムではホアビン省のカオフオン県やゲアン省のビン市、ハノイ郊外ジエン町のオレンジなど、オレンジの種類が多く、外国からの輸入オレンジも豊です。ただ、フンイエン省のオレンジは消費者に愛好されています。収穫期に、数十キロを買っていますよ。」
毎年11月中旬はオレンジの収穫期です。国内各地から商人らがフンイエン省へやってきて、オレンジの注文をしています。フンイエン省、キムドン県のオレンジ農園のオーナーの一人であるチャン・ヴァン・タイさんによりますと、消費者は果物の質と見た目だけでなく、安全農産物基準を満たす生産工程にも注視していることから、安全な農産物の生産を目指し、無農薬栽培を行なっています。タイさんは次のように語りました。
(テープ)
「農薬を使うとオレンジの収穫は2、3日だけでできますが、使わないと一ヶ月かかります。また、私は無機肥料を使わず、有機・バイオ肥料を使っていますよ。」
現在、フンイエン省のおよそ7割のオレンジ栽培面積で無農薬栽培が行なわれていることから同省のオレンジが日増しに愛好されています。フンエイン省のオレンジ商標の保護について、同省の商工局のグエン・バン・ト局長は次のように語りました。
(テープ)
「まず、優れた農民を集める共同生産組合の設立を行い、無農薬栽培方法を手解きするとともに、安定的な消費市場を開拓することが狙いです。これまで、それぞれの県に10ヶ所の共同生産組合が設立されました。これは、価格の安定化に寄与し、我々と契約を結ぶスーパーなど、提携者に安心感を与えるでしょう。同時に、商工曲は貿易振興と国内各地の人々へのフンイエン省の特産品のピーアールを推進する方針です。」
今後、フンイエン省はオレンジ農園へのエコ・ツアーが開発され、ここに足を運ぶ観光客がオレンジ狩りを体験し、この果実の美味しさを味わえるよう期待されています。