フーイエン省の経済地区への投資
中部フーイエン省にある南フーイエン経済地区の建設プロジェクトは2009年10月、首相により承認されました。同経済地区は南中部と中部高原地帯テーグエン地方の東部海域へ進むための窓口となるよう期待されています。
この経済地区は面積およそ2万1千ヘクタールにのぼり、トゥイホア市からブンロ港に広がっています。2年半にわたり、同経済地区のインフラ整備が集中的に行われた結果、ブンロ港、ダノン橋、フォックタン・バイガー道路、ホアヒエップ工業団地、フーラック住宅地など、多くの工事が使用されるようになりました。この経済地区の建設用地を提供するため、ドンホア県、ホア・タム村、ホア・スアン・ドン村などの住民1千世帯あまりは故郷を離れ、ほかの土地へ移転しました。フーラック住宅地に住んでいるダン・バン・ゴイさんは次のように話しました。(テープ)
「ここの住民はロブスターの養殖を行っていましたが、移転することにより、損害を被ってしまいました。ただ、住民は故郷の経済発展事業に奉仕することを願っています。この経済地区の建設プロジェクトが早期に完成され、また、その暁には、私たちの子孫が採用されることを望んでいます。」
ゴイさんはこのように話しました。
南フーイエン経済地区は建設中ですが、国内外の多くの投資家を引き付けています。その中に、イギリスのテクノスター・マネジメント有限会社やロシアのテロイ有限会社の合弁による17億ドル相当のブンロ精油工場建設プロジェクトがあります。この工場は400ヘクタールの敷地に建設され、年間4百万トンの液化ガスやディーゼル・オイル、ガソリンの生産が可能となります。現在、住民への立ち退きの賠償や再定住が進められています。一方、南部ホーチミン市のヒエップ・ホア・ファット株式会社は2100ヘクタールにおよぶホアタム工業団地の建設プロジェクトの技術インフラ整備を促進しています。南フーイエン経済地区管理委員会のチュオン・フォック・クオン委員長は「投資家は今年第3四半期に、10兆ベトナムドン相当のこのプロジェクトを起工することを公約した」と明らかにし、次のように語りました。(テープ)
「2015年までに、フーイエン省は3つの重要な課題を行わなければなりません。第一は南フーイエン経済地区のインフラ整備に投資を強化すること、第2は投資家達に同経済地区の各建設工事への投資を呼びかけること、第3は土地の立ち退き、住民の再定住と生活の安定化を行うことです。」
クオン委員長はこのように語りました。
南フーイエン経済地区は交通の便が良いと見られます。ここに行くため、国道1A号線、国道29号線、国道25号線などを利用することができます。さきごろ、フーイエン省人民委員会は2011年から2015年期の南フーイエン経済地区のインフラ整備への投資計画を承認しました。フーイエン省党委員会副書記で、同省人民評議会のフイン・タン・ビェット(Huynh Tan Viet)議長は次のように語りました。(テープ)
「同経済地区のインフラ整備に関する計画はわが省の党委員会の重点的な計画の一つです。これが成功すれば雇用創出に大きく寄与し、多額の歳入を作り出すと思います。」 ビェット議長はこのように語りました。
今後、南フーイエン経済地区と中部高原地帯テーグエン地方のブオンマトート市を結ぶ160キロに及ぶ鉄道線が建設されますが、国道29号線が改修されれば、フーイエン省から高原地帯ダクラク省行きの道はおよそ60キロ短縮されるようになります。また、この国道は中部沿海と高原地帯にある5つの省を結び、ベトナム・ラオス・カンボジアからなる経済発展三角地帯の交通システムの充実に寄与し、南フーイエン経済地区の発展に便宜を図るとしています。